[ネタバレ注意]『みいちゃんと山田さん』最終第7巻|ついに完結…!故郷へ戻るみいちゃんと、マンガを描き始める山田さんの結末は?

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今回は、同棲を解消したみいちゃんと山田さんが、それぞれの実家で暮らし始める『みいちゃんと山田さん』最終第7巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)

その表紙がこちら。

『みいちゃんと山田さん』第7巻の表紙

ふたりが寄り添うようにこちらを見つめる表紙になっています。

これから別々の場所で暮らすことになるふたりがこうして並んでいると、一緒に過ごしてきた時間まで思い返したくなりますね。

 

〜追記〜
第1巻からの『みいちゃんと山田さん』の記事一覧はこちら↓
『みいちゃんと山田さん』の記事一覧

 

さて、前巻では山田さんの力を借りて、みいちゃんがパン屋で働き始めました。

しかし、店での問題が重なり、その仕事を続けることができなくなってしまいます。

ふたりの部屋でも、ハムカツをめぐる考え方の違いから、同じ家で穏やかに暮らし続けることの難しさが見えてきました。

この第7巻では、みいちゃんが母親と祖母のいる故郷・宮城へ帰り、山田さんも実家へ戻ることになります。

山田さんは、母親との関係に向き合いながら、マンガを描き始めるのです。

一緒に暮らすことをやめたふたりは、そこでどんな毎日を送るのでしょうか?

そして、第1巻から示されていたみいちゃんの死へ、物語はどうつながっていくのでしょうか。

今回の記事では、そんな『みいちゃんと山田さん』最終第7巻の見どころを、過去巻とのつながりも含めてまとめてみました。

ネタバレを含みますので、ご注意ください。

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『みいちゃんと山田さん』6巻の振り返り

前巻の内容を振り返りたい方は、以下の記事に『みいちゃんと山田さん』第6巻の見どころをまとめているので、こちらから先にご覧ください。

 

『みいちゃんと山田さん』7巻(32話〜最終37話)の見どころ&感想[ネタバレ]

それでは、さっそく『みいちゃんと山田さん』最終第7巻の内容に入っていきましょう。

同棲を解消したふたり。それぞれの実家で待っていたものは?

みいちゃんに部屋を荒らされた山田さんは、とうとう彼女に手を上げてしまいます。

大切な相手だったはずなのに、一緒に暮らす中で傷つけてしまったふたりは、同棲を解消することになりました。

第5巻では生活のルールを書いた付箋を貼り、同居を始めた日の記念写真まで残していました。

山田さんなりに、みいちゃんと一緒に暮らせる方法を考えて作った部屋だっただけに、そこを離れることになるのはかなり寂しいですね…。

ふたりとも一緒に暮らしたい気持ちはあったはずですが、それだけでは生活を続けられなかったことが伝わってきます。

ただ、別々に暮らすことになったからといって、それぞれが安心できる場所へ移れたわけではありません。

新幹線で宮城へ帰ったみいちゃんを待っていたのは、ゴミ屋敷へと変わってしまった実家でした。

母親と祖母のいる家へ戻っても、そこがみいちゃんにとって安心して暮らせる場所だったわけではありません。

山田さんも実家へ戻りますが、そこにはこれまで彼女の生き方へ強く口を出してきた母親がいます。

第4巻ではマンガ家になりたいという夢を否定され、第5巻では母親との衝突を経て、みいちゃんとの同居を始めていました。

その山田さんが、今度は再び母親と暮らす場所へ戻っているんですよね…。

みいちゃんには母親と祖母、山田さんには自分の母親がいて、ふたりとも帰った先で以前から抱えていた問題と向き合うことになります。

一緒に暮らせなくなったふたりを、それぞれの家庭に戻して描いていくのが、この最終巻の大きな見どころでした。

 

ムウちゃんの働く場所へ向かうみいちゃん。しかし故郷にも危険が…

故郷へ戻ったみいちゃんは仕事を探しますが、アルバイトの面接ではなかなか採用されません。

そんな中で目にするのが、農福連携の案内に載っていたムウちゃんの姿でした。

ムウちゃんは、第1巻でみいちゃんにも支援先への相談を勧めていた幼馴染です。

その彼女が働いている場所へ、今度はみいちゃん自身が足を運びます。

みいちゃんは農園の作業に関わるようになりますが、そこで問題になるのが、正式に働くための条件です。

目の前のみいちゃんを受け入れたい気持ちがあっても、それだけでは働けるようにならないんですよね。

前巻のパン屋では、山田さんが履歴書や面接の準備を手伝い、昼の仕事を始めることができました。

今回は山田さんがそばにいない中で、みいちゃん自身が周囲の人たちと関わっていくことになります。

働けそうな場所が見つかったからといって、それだけで毎日の暮らしまで安定するとは限りません。

パン屋での出来事を知っていると、農園との接点にも、その先の生活まで目を向けたくなりますね。

しかし、故郷にはみいちゃんへ手を差し伸べる人だけがいるわけではありません。

高橋ら地元の人たちも、彼女が帰ってきたことを知り、不穏な動きを見せ始めます。

さらに家では、母親がみいちゃんの大切な服やイヤリングに手を出したことから衝突が起こり、みいちゃんは家を飛び出してしまうのです。

東京を離れても、家族や地元の人間関係から離れられたわけではなかったんですよね…。

第2巻では家族によって支援につながる道を閉ざされ、第3巻では中学時代に受けた被害も描かれていました。

宮城へ戻ったあとも、その頃の問題がすべて過去になったわけではありません。

農園では少しずつ人とのつながりが生まれているのに、家では居場所を失い、外ではかつてのみいちゃんを知る人たちが近づいてくる。

この落差がかなり怖いですね…。

 

みいちゃんが死ぬまでを辿った物語、ついに完結。はたして結末は…?

みいちゃんが故郷で暮らし始めた一方で、山田さんは実家でマンガを描き始めます。

第4巻の花火大会では、山田さんがみいちゃんにマンガ家になりたいという夢を打ち明けていました。

母親には否定された夢を、みいちゃんには話せていたんですよね。

これまで山田さんは、専用コップに似顔絵を描いたり、魚のピアスをイヤリングへ作り替えたりと、みいちゃんのために何度も手を動かしてきました。

その山田さんが第7巻では、今度は自分の描きたいマンガへ向き合い始めます。

そして物語は、みいちゃんが亡くなるまでを描いて終わるのではなく、その後の山田さんの人生まで続いていきます。

マンガ家になった山田さんが描いているのは、みいちゃんをもとにした物語でした。

第4巻で自分の夢を打ち明けた相手を、今度は自分のマンガの中に残そうとしているんですよね。

第4巻の花火大会を思い返すと、あの時みいちゃんに話した夢が、ふたりの別れたあとまで続いていたことが分かります。

ただ、マンガ家になれたことだけで、山田さんの抱えていた問題まで解決したとは言えません。

何を描くのかだけでなく、どんな暮らしの中で描き続けているのかも、終盤の大切な部分です。

第1巻から、みいちゃんの死という結末は示されていました。

みいちゃんが亡くなること自体は第1巻から分かっていましたが、そのあと山田さんがふたりの時間をどう残していくのかまでは、最後まで読まないと分かりません。

山田さんはみいちゃんの何を残そうとするのでしょうか?
そして、歌舞伎町で出会ったふたりの物語は、最後にどんな絵で閉じられるのでしょうか。

その答えとなる終盤の場面は、ぜひ絵と一緒にご自身で確かめてみてください。

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まとめ

「みいちゃんはなぜ、どうやって死んだのか」を見ていくような物語構成だったので、結末はある程度覚悟はしていましたが、こう実際に突きつけられると胸にくるものがありますね…。

第5巻で撮った同居初日の記念写真を思い返すと、ふたりで過ごした時間が長く続かなかったことはやはり寂し口感じます…。

ただそれでも、その時間が2人に何も残さなかったわけではありません。

第4巻でマンガ家になりたいと話していた山田さんは、やがて本当にマンガを描くようになり、その中にはみいちゃんとの時間が残されていました。

『みいちゃんと山田さん』は、みいちゃんがなぜ亡くなるのかだけでなく、彼女と出会った山田さんが、その時間をどう抱えていくのかにも目を向けるべき作品だと思いました。

亜月ねね先生、非常に読み応えのある作品をありがとうございました。

もし次回作があれば、ぜひ読んでみたいですね。

 

『みいちゃんと山田さん』が刺さった人にオススメのマンガ

『みいちゃんと山田さん』のような、人間関係や家庭環境に問題を抱えた人物の物語が気になった方には、以下の2作品もオススメです。

普通じゃない母親との歪な親子関係が気になる方は、『虐幸のくるちゃん』の記事もあわせてご覧ください。

 

家庭環境などに問題があり、生きづらい毎日を送っている子供たちの物語が気になる方は、『それでも、親を愛する子供たち』の記事もあわせてご覧ください。

 

以上、『みいちゃんと山田さん』最終第7巻の見どころ&感想記事でした。

ありがとうございました。