[ネタバレ注意]『虐幸のくるちゃん』最新第1巻|これは虐待?母親に気を使い続ける少女を描いた衝撃の鬱マンガ

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今回は、自分より娘が幸せそうだと不機嫌になる母親のもとで暮らす、1人の少女の日常を描いた『虐幸のくるちゃん』の第1巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)

その表紙がこちら。

手前の制服を着ている女の子が、本作の主人公であり、母親から「くるちゃん」と呼ばれている逢坂くるみです。

その後ろにいるのが母親で、表紙だけを見るとごく普通の仲の良い親子という感じですよね。

ですが実際には、母親は自分の機嫌や自分の幸せを武器に、くるちゃんをやんわりと支配しているのです。

くるちゃんは、その機嫌を損ねないことを最優先にしながら暮らしています。

ちなみに、タイトルの「虐幸」は「ぎゃっこう」と読むようです。

作中では明確な説明はありませんが、読んでみると「幸せ」を押しつけるような歪んだ支配を指しているようにも感じました。

 

今回の記事では、そんな多くの読者から「子供の頃に心当たりがある…」と共感を呼んでいる『虐幸のくるちゃん』の第1巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

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『虐幸のくるちゃん』のあらすじ

以下に『虐幸のくるちゃん』のあらすじを載せておきます。

くるちゃんは毎日幸せな日々を過ごしてる。
おいしいごはん、裕福な家庭。正直かなり恵まれてる。
でもお母さんはまだ充分に幸せになれてない。
だから私がもっともっとお母さんを幸せにしなきゃいけない。
だってお母さんの幸せは私の幸せだから。
私はお母さんを幸せにするために生まれてきたのだから。

引用:虐幸のくるちゃん|コミックDAYS

 

『虐幸のくるちゃん』1巻の見どころ&感想[ネタバレ]

それでは、さっそく『虐幸のくるちゃん』第1巻の内容に入っていきましょう。

くるちゃんとお母さんの歪みまくった親子関係とは…?

この第1巻では開幕早々、くるちゃんとお母さんの「あからさまではないけれど確かに歪んでいる親子関係」が描かれていきます。

最初は仲の良さそうな親子に見えるのですが、くるちゃんは家に帰ってからずっと、お母さんの機嫌を損ねないように話し方や行動へ気を配りつづけるのです。

部活の先生が褒めてくれた話をしていても、母親が興味なさそうならすぐにやめて、お母さんが話したそうな話題を振ってあげたり。

弟の行動でお母さんが不機嫌になりそうだったら、すかさずサポートを入れたり。

端から見ていると「娘がそこまで気を使う必要はないのに」と思うのですが、くるちゃんにとってはこんな日常が至って普通なんですよね。

そんなくるちゃんは、「私がお母さんを幸せにしないといけない」と思い込まされて育ってきたようです。

しかしこの親子関係は、外の世界の普通の親子との比較によって、だんだんと綻んでいくことになります。

 

くるちゃんの友達関係がきっかけでお母さんが最上級に不機嫌に!?

自分とお母さんとの関係を普通だと思っているくるちゃん。

しかし、友達の前でのお母さんの姿や友達と友達のお母さんとの関係を見た彼女は、自分の中の「あたりまえ」とのギャップから、さまざまな感情を抱きます。

友達が家に来たとき、お母さんが普段はしない料理を振る舞ったのを見て、自分は手料理を作ってもらえないのにと嫉妬したり。

友達の家に遊びに行ったときには、友達がお母さんのことをクソ婆と呼んでも、お互いに軽口を言い合うだけで何も起きなかったり。

そんな友達の家を、楽しそうでうらやましいと思ってしまったり。

家に帰ってきたあと、友達のお母さんが出してくれた焼きそばがおいしかったと言っただけで、お母さんはこれまでの中でもかなり露骨に不機嫌になってしまったのです。

このときのお母さんの態度はかなり露骨で、くるちゃんの朝ご飯だけが用意されていなかったり、洗濯物だけが洗われていなかったりと、まるで「私を不機嫌にした罰だ」と示しているようでしたね…。

それでもくるちゃんは「私がお母さんを不機嫌にしたのが悪い」と、何の疑いもなくそう思います。

この状況を改善するために、くるちゃんは自分の気持ちを押し殺してお母さんに謝ることにします。

 

塚本くんのお母さんがくるちゃんのお母さんと話をすることに…

くるちゃんはスイミングスクールに通っていて、お互いに好きとは言っていませんが、「同じ高校に行きたいね」と言い合える塚本くんという仲の良い男の子がいます。

ただ、お母さんは塚本くんとの関係をよく思っていませんでした。

上記の出来事の後で不機嫌だったこともあり、スイミングの帰りの車の中で、「もしお母さんが塚本くんとはもう関わるなって言ったら、どうする?」と質問していました。

こんな状況の中でくるちゃんはお母さんの機嫌を直そうと、スイミングをやめて勉強して、塚本くんよりも学力が上の高校を目指してお母さんを幸せにすると言ったのです。

これによりお母さんの機嫌は直ったのですが、その日からくるちゃんは塚本くんを無視するようになります。

当然、塚本くんもそんな彼女の変化に違和感を覚えます。

彼は、その変化はお母さんのせいなのかとくるちゃんに質問します。

くるちゃんは「そんなことないよ」と答えるのですが、その目からは涙がこぼれていました。

その後、塚本くんは、児童カウンセラーをしている自分のお母さんにくるちゃんを会わせ、話を聞いてもらうことにします。

話を聞いた塚本くんのお母さんは、「お母さんがしているそれは虐待なんだよ」と伝え、「くるみちゃんのお母さんとお話ししてもいいかな」と提案してきたのです。

第1巻の最後では、くるちゃんのお母さんと塚本くん、塚本くんのお母さんも含めた4人での話し合いが描かれることになります。

当然、何もなく進むとは思っていませんでしたが、この巻の最後のページでは、くるちゃんが塚本くんのお母さんの首を絞める展開に発展するんですよね…。

はたして、この話し合いで一体何があったのでしょうか?

お母さんだけじゃなく、くるちゃんの異常性も垣間見えるようなこの1巻のラストシーンは、ぜひ絵と一緒にご自身で読んでみてください。

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まとめ

鬱マンガと呼ばれるジャンルは、ここ数年でいくつもの作品が生み出されてきましたが、この『虐幸のくるちゃん』はこれまでの作品にはない暗さを含んでいる気がします。

わかりやすい鬱展開があるわけではないのですが、ずっと心がモヤモヤするような展開が続いていく「呪い」のようなマンガだと感じました。

あと、くるちゃんとお母さんみたいな家族関係が、現実に必ずいるだろうと思えるくらいリアルすぎるんですよね。

同じ境遇を経験した人は、共感では済まず、苦しくなってしまうんじゃないかとも思いました。

このマンガの何が1番きついかというと、くるちゃん自身は自分の境遇を不幸だとは思っていないところなんですよね。

それゆえに、読んでいる人だけがしんどくなる話のような気がしています。

果たしてくるちゃんは、自分の境遇をおかしいと思い、この母親から逃れることができるのでしょうか。

それとも、自分の信じる幸せをこれからも貫いていくのでしょうか。

どっちに転んでも、この先まだまだ苦しい展開が描かれていきそうですね…。

 

『虐幸のくるちゃん』2巻(8話〜)の発売日はいつ?

続く8話以降が収録された『虐幸のくるちゃん』第2巻は、2026年8月ごろに発売予定のようです。

今から続きが待ち遠しいですね。

 

以上、『虐幸のくるちゃん』第1巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。