[ネタバレ注意]『さるまね』第6巻|人の動きをまねる猿の習性を利用した村からの脱出作戦、開始!

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今回は、村民たちの様々な思惑が入り混じる中、猿の習性を利用した村からの脱出作戦が始まる緊迫の『さるまね』第6巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)

その表紙がこちら。

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女性の頭を押さえつけながら、人類の発展に大きく貢献してきた“火”を恐れずに手に持つ猿の姿が描かれています。

今は手に持っているだけですが、この猿たちが火まで使うようになってしまうと、これは人の動きをまねることよりも数段マズい事態になっていきそうな気がしますね…。

 

〜追記〜
第7巻以降の最新記事一覧はこちら↓
『さるまね』の記事一覧

 

さて、前巻ではなんとか猿の襲撃を乗り切ったものの、村は壊滅状態にまで追い込まれてしまった可畏かいたち。

そんな状況から彼らは村を脱出するための策に打って出るのですが、その最中に怪我をし村に取り残された1匹の子猿を可哀想に思った少女・ハナが、その猿が殺されないようにと抱えて1人で山に入っていってしまいまいました。

そしてまた一致団結しなければならない状況にもかかわらず、村民たちの間で彼女を探しに行くか行かないかで意見が分かれてしまいます。

村のことを想う人と家族のことを想う人たちのそれぞれの考えがぶつかり合う中、はたして彼らは無事に村から脱出して猿の脅威から逃れることはできるのでしょうか?

 

今回の記事では、そんな『さるまね』の第6巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

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『さるまね』5巻の振り返り

前巻の内容を振り返りたい方は、以下の記事に『さるまね』第5巻の見どころをまとめているので、こちらから先にご覧ください。

 

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『さるまね』6巻(45話〜)の見どころ&感想[ネタバレ]

それでは、さっそく『さるまね』第6巻の内容に入っていきましょう。

“愛着”が凶暴化した子猿特有の恐ろしさがハナを襲う!

これまでは大人の猿による脅威が描かれてきましたが、今回はハナが子猿を匿ったことがきっかけで、大人にはない子猿特有の脅威が彼女を襲うことになります。

どうやら子猿には「愛着行動」という、ストレスのある状況で特定の対象に取る「抱きつき」や「スキンシップ」などの行動があるようで、その子猿はすっかりハナに愛着を持ってしまっていました。

そしてこの猿は夜に凶暴化するため、夜が近づくにつれてその「愛着」が凶暴化して「執着」となり、ハナに危害を加えるほどになってしまったのです。

子猿にとってはただ甘えているだけなのかもしれませんが、その野生の力で激しく掴まれたら子どもでなくても恐怖を感じてしまいますよね…。

その後、結果的に彼女は駆けつけた宇陀うだによって助けられ、探しにきていた可畏たちと村に帰ることになるのですが、その時にはもう村には猿の脅威が迫っていました。

 

猿たちの習性を利用した策で村からの脱出に挑む!

日が暮れて、前巻で明らかになった猿たちの大きい音に集まる習性を利用して1ヶ所に集め、その隙にみんなで壊滅状態となった村から出て山を下り助けを呼ぶ、という策を実行することになった村民たち。

その「大きい音」は、1つの家の中に鳴子を張り巡らせてそれを鳴らすことで発生させるのですが、その村に残る危険な「鳴らす役」を引き受けたのは、未だ帰ってこないハナを待つ彼女の母親でした。

そして再び猿が村に襲来してきたタイミングで彼女が鳴子を鳴らすと、目論見通りそこにたくさんの猿が集まってきて、その猿自身が鳴子を鳴らすことでさらに他の猿も呼ぶという理想通りの状況になったのです。

そのおかげで他の村民たちは村から出ることができたのですが、そこでハナを連れ帰った可畏たちと出会い、ハナが「母ちゃんは?」と言ったことで、そこから可畏とハナの父親、宇陀、四郎という男の4人は彼女を助けるために村に戻ることになりました。

様々な想いを抱えながら、明らかに危険だとわかっている状況に飛び込んで行く4人。

はたして彼らは無事に村からハナの母親を連れ帰り、母娘を合わせてあげることができるのでしょうか?

猿を一網打尽にできた可能性も描かれたこの第6巻のラストシーンは、ぜひ絵と一緒にご自身の目でご覧ください。

「今すぐそのシーンを読みたい!」という方は以下の記事にこの『さるまね』第6巻を無料、またはお得に読める方法をまとめているので、ぜひご活用ください。

 

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まとめ

自ら率先してハナを探しに行ったり彼女の母親を助けに戻ったり、最初は頼りなかった可畏も今ではすっかり頼もしい存在になってきていますね。

そんな彼の姿を見た息子の宇陀も使命感が強くなってきているようで、危険な状況でもこの2人がいれば大丈夫だろうと思わせてくれる安心感が出てきたように思います。

しかし不穏な要素はまだまだあり、この第6巻の途中には人間が火打石で火を起こす様子を見てその動きをまねる猿が描かれていたんですよね。

このまま猿が火起こしまで出来るようになってしまったら、表紙のような危険な状況も起こってしまうのでしょうか?

ますます厄介な存在になっていく猿がこの先どんな事態を引き起こしていくのか、次巻以降の展開からも目が離せません。

 

追記:『さるまね』6巻(54話〜)の感想記事

以下の記事に続く54話以降が収録された『さるまね』第7巻の見どころをまとめています。

合わせてご覧ください。

 

以上、『さるまね』第6巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。

 

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