[ネタバレ注意]『マザーパラサイト』最新第15巻｜怪しい行動が目立つ久野鈴音は本当に涼太の母親なのか…？
今回は、涼太の本当の母親を名乗る久野鈴音によって、事態が思わぬ方向へと進んでいく『マザーパラサイト』第15巻の見どころ&感想記事です。
（※ネタバレを含みます。）
その表紙がこちら。
血のついたナイフを手に持った、「自称・涼太の本当の母親」である久野鈴音の姿が描かれています。
黒線の下からは冷たく鋭い目が透けて見えていますが、その視線が向けられた先にいたのは予想外の人物でした…。
さて、この作品ではこれまで「女性の母親としての狂気」は何度も描かれてきましたが、この久野鈴音からはそれとは違う「人としての狂気」を感じるんですよね。
その点も涼太と似てると言えばそうなのですが、もし彼女が涼太の本当の母親ではなかった場合、彼女が涼太を狙う本当の目的はいったい何なのでしょうか？
彼女に対する謎と疑念が膨らむ中、また事態は思わぬ方向へと進んでいきます。
今回の記事では、そんな『マザーパラサイト』の第15巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。
ネタバレを含みます。ご注意ください。
もくじ
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『マザーパラサイト』14巻の振り返り
前巻の内容を振り返りたい方は、以下の記事に『マザーパラサイト』第14巻の見どころをまとめているので、こちらから先にご覧ください。
『マザーパラサイト』15巻（60話〜）の見どころ&感想[ネタバレ]
それでは、さっそく『マザーパラサイト』第15巻の内容に入っていきましょう。
久野鈴音がナイフを持って仲村家へ襲撃する！？
この第15巻は、久野鈴音が仲村家の前で待ち伏せしており、そこに弟たちを連れた聖也が帰ってくるという、緊迫したシーンから幕を開けます。
自分に向けられた冷たい視線から危ない雰囲気を感じ取り、急いで家に入ろうとする聖也。
そんな彼の背後で彼女が取り出したのは、なんと表紙で持っていたようなナイフだったのです。
しかしちょうどそこに庭にいた仲村はるみが箒を持って現れ、「何か用？」と聞いて返事も待たずに、箒で彼女の頭をバシバシと何度も叩きつけました。
こういう時のはるみさんは、本当に母親として頼もしいですよね。
ただ結果的に久野さんも今回は聖也に危害を加えるつもりはなく、涼太から刺されたことを聞いてナイフもおもちゃを持って「次危害を加えたら本物を持ってくる」と警告しにきただけようでした。
それでも大概なような気もしますが、とにかく今回は仲村家にまた被害が出なくて安心しました。
涼太と仲村聖也がそれぞれの母親を引き離そうとする！？
涼太はここ数日、久野さんを怪しんで自分を遠ざけようとし、親子関係を調べるためにDNA鑑定を勧めてくるリカさんの事を鬱陶しく思い始めていました。
その原因を、はるみさんとリカさんが久世さんを偽母扱いしていることだと考えた涼太。
そこで彼は上記の久世さん襲撃事件を利用して、聖也を巻き込んだ「リカさんとはるみさんを引き離すための作戦」を実行することにします。
しかしその内容はあまりにも短絡的で、聖也に「母は家ではリカさんの悪口を言っている」と告げ口させたり、「もう仲村家に関わるな」と言いながらリカさんを突き飛ばさせたり、といったものでした。
なので当然うまくいくはずもなく、結果的にリカさんにこの作戦の全貌と目的、そして久世さんが仲村家に脅しをかけたことまでがバレておしまいとなりました。
涼太は確かに頭はいいのかもしれませんが、すぐ武力行使に出るのが悪い癖な気がしますね…。
ただこの一件をきっかけに、聖也が「涼太の久世さんを大切にしたい想い」を感じ取ってくれ、涼太と久世さんが親子だど証明するための手伝いをしてくれることになります。
涼太が持っていた「手紙」は久野鈴音が書いたものなのか？
DNA鑑定を拒否する涼太に対して、聖也は何とか涼太と久野さんの親子関係が証明できる方法がないかと頭を悩ませます。
するとその話を聞いた涼太が、自分が捨てられた段ボールに一緒に入っていた手紙の存在を思い出し、「その内容を久世さんが覚えていたら涼太の母親という証拠になる」ということに気がついたのです。
そして涼太は、自分はリカさんに止められていて行けないので、代わりに聖也を久野さんの元へと向かわせました。
聖也から手紙の事を聞き、「手紙…」と何度も呟きながら必死に記憶を探る久野さん。
当時の記憶が曖昧だと言っていた彼女ですが、この動揺は思い出せないからなのか、それとも自分が書いていないからなのか…。
はたして彼女は涼太の母親以前に、いったい何者なのでしょうか？
この後の聖也の行動が裏目となり最悪な1日へと繋がっていくこの第15巻の後半は、ぜひ絵と一緒にご自身で読んでみてください。
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まとめ
この第15巻は、久野さんの狂気的な一面と聖也の涼太に対する優しさが印象的な1冊でした。
久野さんに関してはまだ涼太の本当の母親の可能性もあるとは思いつつ、彼女のなりふり構わない感じと、利用できるものは何でも利用する感じが怪しく見えてしまうんですよね。
それは早く涼太に母親として信じてほしいからなのか、それとも涼太の信用を得た先に何か別の目的があるのか…。
母親に対する憎しみを抱いていた涼太が彼女を信用しておとなしくなりつつある今、この物語で1番怖いのは彼女かもしれません。
そしてこの巻のラストページには、最悪の未来が想像できる1コマと、それを裏付けるような次巻予告が描かれていました。
はたして「最悪な1日」ではいったい何が起こるのでしょうか？
次巻は冒頭から緊張感が張り詰める展開になっていきそうです。
『マザーパラサイト』16巻（64話〜）の発売日は？
続く64話以降が収録された『マザーパラサイト』第16巻は2026年1月20日に発売予定のようです。
今から続きが待ち遠しいですね。
以上、『マザーパラサイト』第15巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。
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