[ネタバレ注意]『降り積もれ孤独な死よ』第7巻｜神隠し伝説の疑惑が残る『リッカの悪魔』の集落の謎に迫る！
今回は、灰川十三がかつて住んでいた蔵土の謎めいた集落の秘密に迫る第2章「呪われた“血”族」編が佳境を迎える『降り積もれ孤独な死よ』第7巻の見どころ&感想記事です。
（※ネタバレを含みます。）
その表紙がこちら。
力強い視線をこちらに向けながらも、その目には涙を浮かべている志満ひかりの姿が描かれています。
この巻では、蔵土の集落の“闇”に触れてしまった彼女を1つの悲劇が襲うことになります。
〜追記〜
第8巻以降の最新記事一覧はこちら↓
『降り積もれ孤独な死よ』の記事一覧
さて、公式SNS等でも発表があった通り、この『降り積もれ孤独な死よ』のTVドラマ化が決定し、2024年7月から放送が開始されるようですね。
冴木仁役となる主演は成田凌さん、蓮水花音役は吉川愛さん、灰川十三役は小日向文世さんが務められ、公式サイトに載っているその姿はどれもキャラのイメージにぴったりな仕上がりとなっていました。
また、ドラマ化に際して原作の井龍一先生は「思う存分にオリジナルの展開にして下さい」とお願いされたそうで、マンガとは違う展開がどのように繰り広げられていくのかも非常に楽しみです。
詳細については下記に公式サイトのリンクを載せておくので、ぜひそちらからチェックしてみてください。
今回の記事では、そんな『降り積もれ孤独な死よ』の第7巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。
ネタバレを含みます。ご注意ください。
もくじ
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『降り積もれ孤独な死よ』6巻の振り返り
前巻の内容を振り返りたい方は、以下の記事に『降り積もれ孤独な死よ』第6巻の見どころをまとめているので、こちらから先にご覧ください。
『降り積もれ孤独な死よ』7巻（42話〜）の見どころ&感想[ネタバレ]
それでは、さっそく第7巻の内容に入っていきましょう。
「神隠し伝説」の真相に気づいた光が十三にその真偽を問う
前巻の最後に、これまで20年間にわたって行方不明になってきた子供たちの面影が残る人たちが、今自分の目の前で普通にこの集落で生活をしているのを目の当たりにしたひかり。
それに気がついた彼女は、集落からの帰り道で家まで送ってくれていた十三に直接「あなた達がリッカの悪魔なの？」と真偽を確かめる質問をぶつけます。
しかしその問いに十三は「これ以上俺たちを散策するな」「俺たち一族は呪われている」「その意味を知ればお前は死ぬ」と脅すばかりで、肝心なことは何も話してくれませんでした。
そうして彼女は家に帰ったのですが、なんと彼女は集落から7年前に失踪した女の子とよく似た子が使っていた皿を持ち帰ってきており、それについた指紋を照合するよう警察官の祖父に頼んだのです。
1人で集落に乗り込んで儀式に参加したり、十三に正面から集落の人たちの秘密を尋ねたり、皿を盗んできたり、前巻から感じていましたがひかりの行動力は凄まじいですよね。
ただおかげで次から次へと集落の秘密を知ることができているので、個人的にはヒヤヒヤさせられながらもかなりありがたい存在に感じています。
そして指紋照合の結果、その指紋が女の子のものと「同一指紋」だということが明らかになり、後日集落に警察の捜査が介入することになります。
警察官のひかりの祖父が十三の集落の捜査に踏み込む！
上記の指紋が行方不明の女の子のものと一致したものの、ひかりが指紋を入手した方法が違法であるために大掛かりな捜査はできず、まずは祖父（以下：志満さん）と同僚の2人が正規の証拠を手に入れるために集落に足を運びます。
そしてさっそく十三の父親と出会い、志満さんが「行方不明の女の子の目撃証言があったからこの辺りを捜索したい」と申し出ると、彼は臆することなく笑顔で「もちろんです」と返事をしていました。
その後彼は集落の中で3年前に捜索願の出されていた「高山渡」くんにそっくりな男の子を見つけ、「渡くん！？」と声をかけるのですが、その子の反応は「ワタル？誰？」という素っ気ないものだったのです。
もし子供たちが誘拐されてこの集落に軟禁状態でいるのだとしたら自分の名前には反応しそうなのですが、この時の反応は「誤魔化している」というよりは「本当に知らない」感じだったんですよね。
また、この巻の後半には誘拐した女の子を“役目を終えて我々の一部になった”からと、殺して燃やし灰にするシーンが描かれていました。
これらのことから考察するとすれば、「村で生まれた子供の顔を誘拐した子供の顔そっくりに整形して成り代わっている」と考えられ、同時に十三や秀二の顔の瑕も“整形に失敗してできた瑕”ではないかと考えられます。
ただ時代が1976年であることや、集落の人たちの顔に整形手術の痕のようなものも見られなかったので、この“整形”という考察も何かが足りていない気がしています。
はたしてこの考察が合っているのかどうか、謎に包まれた集落の秘密が明かされる時が楽しみです。
洞窟で集落の秘密に触れた志満さんに秀二が襲いかかる！
集落での捜索を進める中で、志満さんは事前にひかりから「怪しい場所」だと聞いていた洞窟を見つけます。
恐る恐る中へと入っていくと、そこには大量の人間の骨の灰が積もっており、彼はそれを重要な証拠として持ち帰るためにビニール袋に入れてから洞窟を後にします。
するといきなり斧を持った秀二が志満さんに襲いかかってきたのです。
ただそれを間一髪で避けた志満さんは応戦しようとするのですが、続けて猟銃を取り出し容赦なく撃ってきた秀二を見て「分が悪い」と判断した彼は急いで集落まで乗ってきた車の元へと戻ることにします。
そしてそこには同僚も戻ってきており、まだ聞こえてくる猟銃の発砲音を背に、2人は急いで車に乗って集落を離れていきました。
間一髪のところで逃げることに成功しこれで一安心、かと思った矢先、なんと志満さんは集落の者の手によって命を落としてしまうことになるのです。
はたして、彼の身にいったい何が起こったのか。
ひかりだけではなく十三にまで絶望を突きつける展開が描かれるこの第7巻の後半部分は、ぜひ絵と一緒にご自身の目でご覧ください。
「今すぐそのシーンを読みたい！」という方は以下の記事にこの『降り積もれ孤独な死よ』第7巻を無料、またはお得に読める方法をまとめているので、ぜひご活用ください。
まとめ
『リッカの悪魔』の集落の想像以上に恐ろしい“呪い”の断片を見せつけられた1冊でした。
ただ十三の様子を見ている限りだと彼は心の底から集落の風習に心酔しているわけではなさそうなので、その点が現在の灰川十三が取ってきた行動に繋がっている気がします。
ちなみにこの第7巻では「蔵土33人殺し」が起きる前夜までが描かれていたため、次巻ではいよいよ冴木たちも追っていた集落での大量殺人事件の真相が明かされることになりそうですね。
はたしてその事件で生き残った十三と秀二は、事件当時に一体何を目の当たりにしていたのでしょうか？
次巻もどんな謎や真相が明かされていくのか楽しみです。
追記：『降り積もれ孤独な死よ』8巻（50話〜）の感想記事
以下の記事に続く第50話以降が収録された『降り積もれ孤独な死よ』第8巻の見どころをまとめています。
合わせてご覧ください。
以上、『降り積もれ孤独な死よ』第7巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。
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