[ネタバレ注意]『降り積もれ孤独な死よ』第6巻|第1章完結。第2章「呪われた“血”族」編開幕!

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今回は、少年少女監禁死体遺棄事件の解決と共に第1部が完結し、灰川十三の過去に迫る第2章が幕をあける『降り積もれ孤独な死よ』第6巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)

その表紙がこちら。

降り積もれ孤独な死よ(6) (イブニングコミックス)

顔に血を付け冷たい視線をこちらに向けているのは、若かりし頃の灰川十三です。

この巻から始まる第2章「呪われた“血”族」編では、謎に包まれた彼の過去に迫るエピソードが描かれていきます。

 

〜追記〜
第7巻以降の最新記事一覧はこちら↓
『降り積もれ孤独な死よ』の記事一覧

 

さて、冒頭にも書きましたが、この第6巻では第1話から追ってきた少年少女監禁死体遺棄事件の解決、そして灰川邸で蓮水さんが手に入れた“手がかり”から灰川十三の過去に迫る第2章が幕を開けます。

先に結論を言ってしまうと、「少年少女監禁死体遺棄事件」の犯人は確定したものの全ての謎が明らかにされてはいない状況での第1章完結となっていたので、事件の真相に迫るのは過去編の後になりそうですね。

ただその過去編も不気味な風習を持つ奇妙な集落が舞台となっており、1人の女性が単身でその集落に乗り込んで行くという、かなり緊張感のある展開となっていましたよ。

はたして灰川十三の過去に一体何があったのか、そしてその過去が現代の事件とどう繋がっていくのかが非常に気になります。

 

今回の記事では、そんな『降り積もれ孤独な死よ』の第6巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

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『降り積もれ孤独な死よ』5巻の振り返り

前巻の内容を振り返りたい方は、以下の記事に『降り積もれ孤独な死よ』第5巻の見どころをまとめているので、こちらから先にご覧ください。

 

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『降り積もれ孤独な死よ』6巻(34話〜)の見どころ&感想[ネタバレ]

それでは、さっそく第6巻の内容に入っていきましょう。

蓮水さんが得た手がかりから灰川十三に関する衝撃の事実が判明する!

第1話から追ってきた「少年少女監禁死体遺棄事件」は、新たな被害者1名を出し犯人を取り逃す形で一旦の終幕を迎えます。

また、これをきっかけに冴木は辞表を出して刑事を辞めました。

ただ刑事を辞めても事件の犯人は自分が捕まえると決意を新たにしており、そんな彼に蓮水さんは灰川邸で見つけた“手がかり”を渡します。

その“手がかり”とは、灰川十三の診断記録ノート20冊分にも及ぶ彼の日記でした。

そしてその診断記録からは、「もしそれが真実なら全てがひっくり返る」ほどの衝撃の診断結果が記載されていたのです。

それはこれまで冴木や警察が追ってきた事実とは矛盾が生じるもので、普通に考えればどちらも真実というのはあり得ないものなんですよね…。

そしてここから、冴木が過去に起きた“悲劇”を知るために渡された日記をめくる形で、第2章「呪われた“血”族」編へと物語は続いていきます。

 

十三の過去に迫る第2章「呪われた“血”族」編、開幕!

第2章の舞台は第3巻で佐伯と蓮水さんも訪れていた、1976年に大量殺人事件のあった灰川の故郷『蔵土』です。

この過去編はその1年前の1975年、町の映画館の受付をしていた「ひかり」という24歳の女性を主人公に、“血染峰”と呼ばれる真っ赤な山の麓にある集落の秘密を探る形で物語が展開されていきます。

当時、ひかりの住む村の近くでは子供の失踪事件が多発しており、そのことについて独自に調べていた彼女は、目撃証言にある「顔に瑕のある男」が映画館によく来る青年のことではないかと思い、次の彼の来場時に跡をつけることにします。

この青年が十三であり、この時はまだ未成年だったようですね。

ただその時はあっさり見つかってしまい尾行は失敗に終わるのですが、この時に得た手がかりからさらに調査を進め、後日単身でその集落に乗り込んで行くことにします。

いたる所に“『リッカ』のマーク”が形取られた装飾が施された集落で、ここから彼女は驚くべき光景を次々と目の当たりにしていくことになります。

 

“血染峰”の麓にある謎めいた集落に隠された秘密とは?

集落へと辿り着いたひかりは、いきなり十三の父親である文吾という男性に声をかけられ、とっさに「十三の友達だ」と口にしたことで歓迎されて村の中の彼らの家へと案内されます。

その後、彼女は山で野良仕事をしている十三を探してくる役目を買って出るのですが、その途中で彼女は現代で冴木と蓮水さんを襲った“顔に瑕を持つ男”・秀二と出逢います。

瑕面で不気味な形相の彼を見て、直感的に彼がこれまでの失踪事件と何か関係していると感じたひかり。

ただその直感は当たらずしも遠からずで、彼女はこの後に夜になって参加した祭礼の儀式で、彼だけでなくこの村自体が子供の失踪事件と関係しているという揺るぎない事実を目の当たりにすることになります。

はたして彼女は儀式でいったい何を見たのでしょうか?

この不気味な集落の秘密に直接触れることになるこの第6巻のラストシーンは、ぜひ絵と一緒にご自身の目でご覧ください。

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まとめ

第2章はただ過去エピソードが語られていくだけでなく、新たな主人公の視点から当時の出来事を追体験していけるおかげで、かなり没入感を持って読み進めることができました。

この章では子供の失踪事件から始まり、第3巻で語られた「蔵土33人殺し」が起きるまでのエピソードがメインとなりそうですね。

第1章がまだ謎を残した状態で終わっているので、この過去が明かされた先に現代の事件とどう繋がっていくのかが楽しみです。

また第1章第1話が2006年の出来事なので第2章は30年も前の話になるのですが、生きていれば54歳のひかりは現代でも再登場するのでしょうか?

正直彼女がきっかけで集落の輪が乱れ大量殺人が起きてしまった、という展開になりそうな予感もするので、その事件に巻き込まれて殺されてしまっていてもおかしくはありませんが…。

緊張感が張り詰める展開が続く「呪われた“血”族」編、次巻以降の展開からも目が離せません。

 

追記:『降り積もれ孤独な死よ』7巻(42話〜)の感想記事

以下の記事に続く第42話以降が収録された『降り積もれ孤独な死よ』第7巻の見どころをまとめています。

合わせてご覧ください。

 

以上、『降り積もれ孤独な死よ』第6巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。

 

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