[ネタバレ注意]『降り積もれ孤独な死よ』第2巻|13人もの子供が殺された残虐非道な事件の真相を追う!

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今回は、謎の多い少年少女監禁死体遺棄事件を描く激情と慟哭のノワールサスペンス『降り積もれ孤独な死よ』、その第2巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)

その表紙がこちら。

降り積もれ孤独な死よ(2) (イブニングコミックス)

描かれているのは冴木仁、今回の死体遺棄事件を追っている若い敏腕刑事です。

 

〜追記〜
第3巻以降の最新記事一覧はこちら↓
『降り積もれ孤独な死よ』の記事一覧

 

さて、前巻では事件発覚から灰川十三をはじめとする重要人物たちが登場し、今回からいよいよ事件の“真相”を掴むための調査が始まります。

ただ、後の見どころでも紹介しますが、なんとこの事件はこの第2巻の冒頭の段階で表面的ではあるものの1つの区切りがついてしまうんですよね。

とはいえもちろんそれで万事解決とはならずにむしろ謎はより一層深まっていくばかりなので、ここから先の展開がかなり気になるような1冊となっていました。

 

今回の記事では、そんな『降り積もれ孤独な死よ』の第2巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

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『降り積もれ孤独な死よ』1巻の振り返り

以下の記事に『降り積もれ孤独な死よ』第1巻の見どころをまとめています。

[ネタバレ注意]『降り積もれ孤独な死よ』第1巻|『親愛なる僕へ殺意を込めて』のコンビが送る新作サスペンス!

 

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『降り積もれ孤独な死よ』2巻の見どころ&感想[ネタバレ]

それでは、さっそく第2巻の内容に入っていきましょう。

逮捕された灰川十三が子供殺しの犯行を認める!?

この第2巻は灰川十三の取り調べの様子から幕を開けます。

始めは「子供たちを殺したのはお前か?」という質問に、刑事の身なりやハヌマンラングールという猿のことなど事件とは関係のなさそうな話で返すだけだった灰川。

しかし痺れを切らした刑事が声を荒げてもう一度聞き直すと、なんと彼は「子供たちは俺が殺した」といきなり自白したのです。

それを受けて警察としては一件落着となったのですが、今度は電車を待っている蓮水さんがホームから突き落とされそうになるという事件が発生します。

なんとか彼女自身は無事だったものの、これによって灰川邸事件に真犯人もしくは共犯者がいるという説が浮上してきました。

そしてここからは、冴木と蓮水さんの2人で事件の真相へと迫っていくことになります。

 

前巻のラストも衝撃的でしたが、今回の灰川の自白も予想外かつあっさりしすぎていて、最初に読んだ時は思わず「えっ?」と声を出してしまいました。

ただ、生き残った子供たちはみんな口をそろえて「灰川十三は犯人じゃない」と言っていたこともあって、彼が犯人だとは思えないんですよね。

彼が何の目的を持ってこのような発言をしたのか、そしてどのような形で先の展開と結びついていくのか、今から気になって仕方ありません。

 

生き残った6人に関係する『リッカの悪魔』とは?

この第2巻では『リッカの悪魔』というキーワードが登場します。

灰川いわくそれは、「無から生まれて無に還る生涯を1人ぼっちで生きる悪魔」「闇夜に紛れて子供を攫い食い殺してしまう」というものみたいですね。

また、それに関連して「悪魔たちを寄せ付けない魔除けのマーク」である「『リッカ』のマーク」が存在し、6つの正三角形に等分された正六角形がそれに当たるようです。

そして、そのマークが生き残った6人のうちの3人の元でも確認でき、1人は家の襖にでかでかと、1人は背中にタトゥーで、1人は薬を入れる巾着袋にそれが記されていました。

これが事件とどのように関係しているのか、また本当に魔除けとしての役割だけを持つのかはわかりませんが、何かストーリー上で重要な意味を持っていることは間違いなさそうです。

 

上記の3人のマークが確認できたシーンの前後で蓮水さんとその3人との会話が描かれていたのですが、どうやらみんな何かしらの秘密を抱えていそうなんですよね。

また、蓮水さんがそのマークを見た時に知らないようなそぶりを見せたのも気になります。

正直彼らのうちの誰が真犯人でもおかしくないほど全員が怪しく見えているので、早く犯人を絞る手がかりがもっと出てきてほしいです。

 

虐待家庭を狙った連続暴行事件の犯人は超意外な人物だった!

第1巻の時点からちょくちょく話題に上げられていた「虐待家庭の親ばかりを狙った『連続暴行事件』」、その犯人は意外な形で明かされることになりました。

何とその犯人は、このマンガの主人公であり刑事でもある冴木仁だったのです。

彼とバディを組んでいる先輩刑事が防犯カメラの映像から立ち姿だけで冴木に似ていると疑い、その後彼が過去に虐待を受けていた事実を知った時に確信を持ったようでした。

しかし先輩は彼が父親に暴行を加えなければ子供は今頃死んでいたという状況の方に憤りを感じており、これを最後にすることを条件に彼の犯行を見逃してくれたのです。

どうして刑事である彼がこのような事件を起こすようになってしまったのか。

そこに秘められた理由、そして衝撃的すぎる急展開が描かれるこの第2巻の最後のシーンは、ぜひ絵と一緒にご自身の目でご覧ください。

「今すぐそのシーンを読みたい!」という方は以下の記事にこの『降り積もれ孤独な死よ』第2巻を無料、またはお得に読める方法をまとめているので、ぜひご活用ください。

 

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まとめ

この第2巻はまさに「謎が謎を呼ぶ」といった展開だらけでしたね。

気になる要素がいくつも出てきて、早く続きを、そして結末まで一気に読んでしまいたいという気持ちがどんどん強くなってきています。

また、最後に「主人公の二面性」が明らかになりましたが、今回は両先生の前作『親愛なる僕へ殺意を込めて』の主人公の「二重人格」のように、その「二面性」が重要というわけではないような気がしています。

まだまだたくさんの秘密を抱えている登場人物たちが今後どのように交わり合い、そしてどんな“真相”へと繋がっていくのかが楽しみです。

 

追記:『降り積もれ孤独な死よ』3巻の感想記事

以下の記事に『降り積もれ孤独な死よ』第3巻の見どころをまとめています。

合わせてご覧ください。

 

以上、『降り積もれ孤独な死よ』第2巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。

 

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