[ネタバレ注意]『ザシス』最新(最終)第3巻|小説とリンクする復讐劇がついに完結!はたして犯人の正体は!?
今回は、いよいよ完結を迎える森田まさのり先生初のサスペンスホラーマンガ『ザシス』、その最終第3巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)
その表紙がこちら。
これまでに佐伯遥人をイジメた加害者たちに復讐を行ってきた仮面の人物が、不気味な雰囲気を纏って表紙を飾っています。
その仮面の下に隠された正体は一体誰なのか、その真実も含めてこの第3巻では全てが明らかになっていきます。
最終第3巻までを含むの『ザシス』の記事一覧はこちら↓
『ザシス』の記事一覧
さて、タイトルや冒頭にも書きましたが、『ザシス』はこの第3巻で完結を迎えます。
最初は「打ち切られたのかな?」と少し心配しながら読み進めていたのですが、ラストまで読んだ限りだとそんな感じはなく、綺麗にサスペンス“ホラー”マンガとしてまとめられていました。
事件の真相が語られるのはもちろん、4人のイジメ加害者たちや“黒幕”への復讐もきっちりと成し遂げられており、読みたいものをちゃんと読ませてもらった満足感がありましたね。
明かされる犯人の正体と事件の結末、そして衝撃のラストシーンは必読です。
今回の記事では、そんな『ザシス』の最終第3巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。
ネタバレを含みます。ご注意ください。
もくじ
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『ザシス』2巻の振り返り
前巻の内容を振り返りたい方は、以下の記事に『ザシス』第2巻の見どころをまとめているので、こちらから先にご覧ください。
『ザシス』3巻(10話〜13話)の見どころ&感想[ネタバレ]
それでは、さっそく『ザシス』最終第3巻の内容に入っていきましょう。
重松と児玉へのエグすぎる復讐内容が明かされる…!
前回で遥人をイジメていた重松と児玉の2人が表紙の仮面を被った人物に襲われ、この第3巻ではその後の彼らに対して行われた復讐の様子が描かれていきます。
まず重松に関しては「牛乳を吐くまで飲まされた」という恨みから、「ベッドに縛りつけて延々と水を飲ませ、腹が膨れてきたらバットでその腹を思い切り殴りつける」という復讐が行われていました。
前巻で彼が溺死体で発見されていたのは、上記の一連の流れを何度も何度も繰り返された成れの果てだったんですね…。
そして児玉には「一番痛い思いをさせられて、顔に一生消えない傷を負わされた」という恨みから、「生きたままナイフで顔の皮を全部剥ぐ」というむごすぎる復讐が行われていました。
児玉が椅子に括り付けられて身動きが取れない状態で皮が剥がされていき、顔の筋繊維がどんどん見えてくる様子は目を背けたくなるくらい痛々しくグロテスクでした…。
これで学生時代に直接遥人をいじめていた4人への復讐は完了したのですが、ここからあと2人、彼ら加害者とは別に遥人が恨みを持っていた人物への復讐が行われていきます。
遥人が恨みを持つ“あと2人”の復讐相手とは!?
「4人は殺したけど本番はここから」「どうしても殺さなければならない相手があと2人いる」、小説『ザシス』の続きにはこう綴られていました。
遥人が恨みを持っていた2人のうちの1人は、その人物はこれまで遥人の親友として登場していた仁志和真でした。
どうやら遥人は、イジメられている最中は周りと一緒に笑っていたのに、イジメが終わると心配そうに優しく近づいてくる彼の偽善者っぷりに怒りの感情を抱いていたようですね。
そしてもう1人の標的はこれまで主人公の山内海と行動を共にしていた彼の友達・田宮晋太郎でした。
彼は自分の家が金持ちだったにも関わらず遥人に父親の莫大な遺産が入ったことに嫉妬して、加害者の4人にお金を渡してイジメを指示していた首謀者だったのです。
自分がイジメを指示していた人たちが次々と殺されていったこれまでの状況は、きっと気が気じゃなかったでしょうね。
だからこそ海とともに行動し、先に犯人を押さえようとしていたのだと思います。
そしてここから、遥人のクラス全員を巻き込んだ復讐の同窓会はクライマックスを迎えていきます。
遥人の復讐の同窓会を開催した犯人は一体誰なのか!?
前巻の最後に遥人の家に集められた当時の同級生たち。
そんな彼らのいる部屋では、これまでの4人への復讐が収められた映像と、彼の家の一室で行われているリアルタイムな仁志和也への復讐の映像が流されていました。
仮面を被った人物が椅子に座らせた状態の遥人の死体にクロスボウを持たせ、拘束した仁志の目に標準を合わせて引き金を引こうとするのですが、なかなかうまくクロスボウを持たせられず何度も失敗します。
そうしているうちに屋敷に入り込んだ海がその部屋へと辿り着き、犯人は復讐を中断してようやくその仮面を取り素顔を明かしたのです。
はたして、遥人の無念を晴らそうと復讐を行なっていた犯人とは一体誰だったのでしょうか?
その後に明かされる犯人の動機、罪を告白した海の運命、そして予想外の展開を迎える衝撃のラストシーンは、ぜひ絵と一緒にご自身の目でご覧ください。
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まとめ
タイトルになっている『ザシス』、これを僕は「The・死す」と勝手に変換していたのですがどうやら違ったようで、この最終巻でその意味が明かされていました。
これは「座視する」という、「黙って見ていて手出しをしないこと」を意味する言葉が元になっているようです。
つまり直接手を下してきた4人だけではなく、自分のイジメを「座視」してきた仁志やクラスメイトにも復讐を行う、という意味が込められた小説のタイトルだったんですね。
被害者からすれば「見て見ぬふりも同罪だ」と、強く訴えかけられるような作品でした。
全3巻とコンパクトな作品ではありますが、間延びすることなく完結まで一気に読み進められられたので、最初に抱いた緊張感が緩むことなく読み終えられたのはよかったですね。
作者もヒット作を手がけてきた森田先生なだけあって非常に読みやすい作品になっているので、サクッと完結するサスペンスホラーを読みたい方はぜひ手に取って読んでみてください。
以上、『ザシス』最終第3巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。
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