[ネタバレ注意]『夢で見たあの子のために』第9巻|「火の男」を追う若園の暴走は一登を巻き込み加速する!

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今回は、物語が佳境に入りこれまで謎だった部分が1つずつ明らかになるにつれて新たな衝撃的な展開へと繋がっていく『夢で見たあの子のために』、その第9巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)

その表紙がこちら。

夢で見たあの子のために(9) (角川コミックス・エース)

夕焼けをバックに、千里とエナンが橋の上から可愛らしい色の花束を投げ込んでいます。

この巻で明らかになる“一登に関する事実”を知ると、2人の表情がどこか悲しげな理由もわかりますよ。

 

〜追記〜
第10巻以降の最新記事一覧はこちら↓
『夢で見たあの子のために』の記事一覧

 

今回の記事では、そんな『夢で見たあの子のために』の第9巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

 

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『夢で見たあの子のために』8巻の振り返り

以下の記事に『夢で見たあの子のために』第8巻の見どころをまとめています。

[ネタバレ注意]『夢で見たあの子のために』第8巻|「火の男」の新たな相棒は予想外の人物だった!

 

では、さっそく第9巻の内容の方に入っていきましょう。

 

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『夢で見たあの子のために』9巻の見どころ&感想[ネタバレ]

ついに対峙した一登に若園が提案したこととは?!

僕と一緒に『火の男』を殺さないか?

これが、若園さん(三ツ目の模倣犯)がずっとアプローチを仕掛けていた一登(三ツ目)と対峙した際に提案した内容です。

しかし一登はこれに乗って来ず、「俺にはお前なんか必要ない」と素早い動きで若園さんの首にナイフを当てて見せました。

それに対して若園さんは腰に隠し持っていたピストルを抜こうとしていたのですが、まさに一触即発のこの状況を静めたのは若園さんの背後から現れたエナンでした。

その後、彼女の姿を見て一登はその場を去っていき、彼女が自分の犯行を知っているとは知らない若園さんは今の状況を「殺し屋から身を守ろうとしただけ」と誤魔化していました。

それを聞いて、改めて若園さんが昔の彼と変わってしまっていることを実感したエナン。

そんなエナンや千里のことを気にも止めない若園さんの暴走は、ここからさらに加速していくことになります。

 

「火の男」を殺そうとしている2人が出会って手を組めばもう誰にも止められないのでは、と思いましたが、ひとまずそういった展開にはならなくて良かったです。

また、上記のシーンで殺人鬼としての一面を見せた一登も、エナンに対しては千里と同じような優しい表情を向けていたのも安心しました。

しかし、若園さんはもう完全に“敵”と認識した方がよさそうですね…。

いいアニキ分だっただけにまだどこかで「千里たちの助けになってくれるのでは」という淡い希望を抱いていたのですが、残念です。

 

千里とエナンは一登と里子さんの過去の暮らしを知る

Googleのストリートビュー的なアプリで「夢で視た」過去に「一登がいた宿舎」を特定し、さっそくその場所へと向かった千里とエナン。

するとそこで2人は当時その宿舎の管理人をやっていたお婆さんと出会い、話を聞くことができました。

そのお婆さんは一登が隣に住んでいた里子さんと仲良くしていた頃から、里子が消え、殺され、そして一登がいなくなるまでの全てを見てきた人物でした。

その時から今まで、お婆さんは「一登が里子さんを殺したんじゃないか」という疑念を抱いていたようですが、それも千里と会って「一登にとって里子さんが大事な人だった」という話を聞いて胸のつっかえが取れたみたいです。

その後、千里とエナンはお婆さんから「里子さんが一登に残して行ったメモ」をもらい、そこに書かれていた場所で万里ばんり」という一登と里子さんの子供の名前を知ることができました。

 

上記では割愛しましたが、「1年前から一登が裏社会の人間に対して手加減をしなくなった」理由もこのエピソードが関係しています。

里子さんとの関係は第7巻でも描かれており、そのシーンも踏まえた上で一登にとって彼女は本当に大切な人だったんだな、ということが痛いほど伝わってきました。

「万里」という名前も「千里」を意識して付けられているようで、なんだかこっちまで嬉しくなってしまいましたね。

千里が「夢で見たあの子(万里)のために」、一登を暗い世界から救い出してあげて欲しいですね。

 

暴走した若園の脅威が加東さんを襲う!

一登と会った若園さんが次に起こした行動は、一登の“「火の男』を殺す理由”を知るために一登と里子さんがいた寄宿舎の所有者である極道一家「板倉組」の事務所に乗り込むことでした。

そこには加東さんと1人の部下がいたのですが、その直前に寄宿舎の管理人だったお婆さんが彼に連絡をしていたことで、彼は「『模倣犯』がいつ来てもおかしくない」と思い突貫で対応策をとっていました。

しかし若園さんはその策を上回り、部下を殺して監視カメラのデータを消した後、そのタイミングで電話をしていた千里と加東さんの会話から一登に子供がいることに勘づいたのです。

そして、彼は加東さんも殺した後、その現場に一登へ向けた「子供がいると知っている」と暗示した新たなカードを置いてその場を去っていきました。

ですが、若園さんの“暴走”はこれで終わりではありません。

なんと彼はこの第9巻の最後に、一登をもう一度自分の目の前に引っ張り出すためにとんでもない“情報”を世の中へと放ったのです。

“それ”は一体何なのか、千里を一気に追い込み一登の逆鱗に触れることになったそのシーンは、ぜひ絵と一緒にご自身の目でご覧ください。

「今すぐそのシーンを読みたい!」という方は以下の記事にこの『夢で見たあの子のために』第9巻を無料、またはお得に読める方法をまとめているので、ぜひご活用ください。

 

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まとめ

前巻に引き続き、若園さんが大いに事態を引っ掻き回した1冊でしたね。

彼を止めないと今回の加東さんのように不必要な犠牲者が出てしまうと思うと、「誰でもいいから彼を捕まえて欲しい」と気が急いてしまいます。

ただ、この巻の最後に若園さんがやったことに対して一登も千里もブチギレていたので、次巻では彼が2人に追い詰められる展開を期待しましょう。

また、今回一登と里子さんの過去が掘り下げられ、もちろん彼女の死の真相を知って悲しい気持ちもありますが、それ以上に2人の仲を知れてよかったという気持ちの方が大きいです。

ぜひとも一登には全てが終わった後、できれば千里とエナンも連れて、“父親”として万里を迎えに行ってあげて欲しいですね。

 

〜追記〜

『夢で見たあの子のために』10巻の感想記事

以下の記事に『夢で見たあの子のために』第10巻の見どころをまとめています。

合わせてご覧ください。

[ネタバレ注意]『夢で見たあの子のために』第10巻|蓮士が「火の男」となった壮絶な過去が明かされる!

 

以上、『夢で見たあの子のために』第9巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。

 

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