今回は、兄を殺した男に復讐をする、ただそれだけを生きる目的とした主人公を描いたサスペンスマンガ『夢で見たあの子のために』第2巻の見どころ&感想記事です。

その表紙がこちら。

幼い千里と一登の2人が、思い出の場所“鉄塔”でこちらを向いてほほえんでいます。

 

僕の勝手なイメージの話をしますが、サスペンスマンガって1巻で衝撃的な事件やショッキングな出来事を起こして読者の興味を惹きつけるのですが、2巻以降の推理や謎解きの段階に入ると急に盛り上がりに欠けてしまう印象があります。

しかしこの『夢で見たあの子のために』の2巻にはそれがありませんでした。

やはり作者の三部けい先生は、ストーリーをテンポよく真相に向かわせながらも新たな謎をスッと取り込んでくるのが非常に上手ですね。

 

今回の記事では、そんな『夢で見たあの子のために』第2巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

 

『夢で見たあの子のために』1巻の振り返り

以下の記事に『夢で見たあの子のために』1巻の見どころをまとめています。

かなり興味が惹きつけられる物語の始まりでした。

 

さて、1巻の最後ではなんと千里が拉致（らち）られてしまいました。

いきなりの大ピンチに陥った千里ですが、果たして無事助かるのでしょうか。

 

では、さっそく内容に入っていきましょう。

 

『夢で見たあの子のために』2巻の見どころ

「仲間」か「金」、選ぶのは？

拉致られてしまった千里。連れて行かれた場所には仲間の瀬島もいました。

その拉致の主犯はなんと、不良から金を取り返してほしいと頼んできた板倉だったのです。

つまり千里はまんまとはめられたんですね。

瀬島を返す代わりに有り金全部を要求された千里ですが、彼が貯めてきた金は双子の兄を殺した犯人を追うためのもの。

自らの復讐のために仲間を見捨てるのか、それとも仲間を救うのか。

彼がとった行動は、板倉に有り金全部、計400万を渡し瀬島を救うというものでした。

 

何が何でも復讐を第一優先にするのかと思っていましたが、基本的に仲間想いなんですね。

そんな彼だからこそ、目的が復讐でも応援したくなってしまうのでしょう。

 

千里、「金貸し」のアジトへ

拉致の翌日、運良く板倉の手下と再び接触することができた千里。

彼はその手下たちにも物怖じせず優位に交渉を進め、その結果、板倉が金を収めた「金貸し」のアジトの情報を聞き出すことに成功します。

そして千里がアジトの前へたどり着いた時、「誰かいるのか」とアジトから怖そうな人が、そして背後にはなんと千里に情報を教えた板倉の手下が。

またもや絶体絶命のピンチかと思いましたが、なぜか板倉の手下はそのまま千里を無視してアジトから出てきた男に話しかけ、結果的には助けられた形になりました。

 

しかし後日、その手下はまた千里の前に現れ「甘すぎる」と一括。

さらに千里は「お前には可哀想な位決定的に足りていない物がある」があるとまで言われてしまいました。

 

彼に足りていないもの、それは一体なんなのでしょう。

僕としてはもう少し、自分の身を守ることを考えることも必要なのではと感じましたね。

いつか、彼が答えにたどり着く日は来るのでしょうか。

 

“視覚の共有”が再び！

そのまた後日、千里は探し物と言ってすでに廃墟と化した実家を訪れます。

しかしそこには手がかりはなく、そのまま2巻の表紙を飾っている一登との思い出の鉄塔へ。

そこでじっと座り込む千里。そしてそのまま夜が更け、彼は眠りについてしまいました。

 

そこでまさかの現象が。

一登が死んでから一度も起こっていない“一登との視覚の共有”が突然再び起こったのです。

おもむろに立ち上がる千里、そのタイミングでちょうど夜が明け、一登がまだ生きていることがわかった彼の表情には日が差し、笑顔が溢れていました。

 

そんな衝撃の事実が判明したところで、この『夢で見たあの子のために』第2巻はおしまいです。

 

 

まとめ

本当に謎が謎を呼ぶ展開になってきましたね…まさか一登が生きていたとは…。

しかし、そうなってくると彼の“復讐”は意味を失ってしますことになりますよね？

3巻からは復讐はやめて一登を探す旅にでも出るのでしょうか？

気になることだらけですね…。続きが気になります。

 

『夢で見たあの子のために』3巻の感想記事

以下の記事に『夢で見たあの子のために』の第3巻の見どころをまとめました。

合わせてご覧ください。

 

では、ありがとうございました。

 

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