[ネタバレ注意]『クジャクのダンス、誰が見た?』第2巻|心麦は父を殺した犯人に繋がる“真実”を追う!
今回は、SNSでも大反響の過去と現在の2つの事件が複雑に絡み合う新境地のクライムサスペンスマンガ『クジャクのダンス、誰が見た?』、その第2巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)
その表紙がこちら。
真っ暗な場所でクジャクの入ったガラス玉のようなものをじーっと見つめる山下心麦の姿が描かれています。
“今度”はしっかりと気付けるように、ジャングルの中で踊るクジャクのダンスを見ているのでしょうか?
〜追記〜
第3巻以降の最新記事一覧はこちら↓
『クジャクのダンス、誰が見た?』の記事一覧
さて、この記事を書くにあたって作者の浅見理都先生のTwitterを見ていたところ、そこにこんなツイートがありました。
監修ってどんなことやってるのかがよくわかる記事でした!!
いつもお世話になっております監修の市川先生の記事です。 https://t.co/VSl0CDVwtd— 浅見理都 (@asami_rito) April 15, 2023
このツイートには『クジャクのダンス、誰が見た?』の法律監修をされている市川先生のブログ記事が紹介されており、その記事では「”法律監修”がどういう仕事なのか」が説明されています。
僕も“法律監修”がどんな仕事なのかは全然知らなかったので興味本位で読んでみたのですが、作品に厚みを持たせるようなリアル感を出す役割をされており、とても勉強になりましたね。
知ればこの作品をはじめ様々なサスペンス系のマンガやドラマを別の視点からも楽しめる内容になっていたので、気になる方はぜひ上記リンクから読んでみてください。
今回の記事では、そんな市川先生が法律監修を務める『クジャクのダンス、誰が見た?』の第2巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。
ネタバレを含みます。ご注意ください。
もくじ
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『クジャクのダンス、誰が見た?』1巻の振り返り
以下の記事に『クジャクのダンス、誰が見た?』第1巻の見どころをまとめています。
『クジャクのダンス、誰が見た?』2巻(5話〜)の見どころ&感想[ネタバレ]
それでは、さっそく第2巻の内容に入っていきましょう。
父親の残した手紙について新たな“可能性”が浮上する!
この巻の前半で小麦は、小さな頃からお世話になっていて、かつて父親とともに東賀山事件の捜査も行った赤沢さんに父の残した手紙を見せにいきます。
その手紙を見た彼は「確かに山下さんの字に似てるな」と口にしたものの、手紙に書かれている「遠藤友哉は冤罪」ということについては一切賛同してくれませんでした。
またそれどころか、「友哉が山下さんを脅して書かせた可能性があるんじゃないか?」と、心麦がこれまで考えもしなかった可能性を示してきたのです。
と言うのも、その後の捜査で彼の部下が「あるカフェで遠藤友哉が山下さんを恫喝していた」という、新しい目撃証言を入手したみたいなんですよね…。
はたしてこの“残された父の手紙”は、遠藤友哉が罪を逃れるために用意した“偽の手紙”なのでしょうか?
謎の多い父の手紙を紐解いていった先にどんな真実が待ち受けているのか、非常に気になります。
容疑者・遠藤友哉の過去が明かされる
この巻の中盤では、心麦の父親を殺した容疑をかけられている遠藤友哉の、幼少期からの過去回想が描かれていました。
どうやら彼は幼い頃に母親が家を出ていってしまい、それからは植木職人の父親と2人で暮らしていたようですね。
そんなある日に父親が仕事で向かったのがあの東賀山事件のあった林川邸であり、一家が殺されているのを彼が発見し警察に通報したみたいです。
しかし結果的には彼が犯人として逮捕されることになり、最初は容疑を否認していた彼も事情聴取で詰められる息子の友哉を見て耐えられなくなり自白してしまった、と思われる描写がされていました。
この回想では、彼が働き出してから職場の上司の家に火を着けて逮捕されるシーンが描かれていましたが、心麦の家に火を着けたのかどうかまでは明かされていませんでした。
ただ、彼は彼で東賀山事件のことを色々と調べていたようなので、犯人か冤罪かはともかく、彼が過去の事件と今回の事件を繋ぐ重要人物であることは間違いなさそうです。
心麦と父親の関係について衝撃的な事実が明らかに!?
この巻の後半で、前巻で焼けた心麦の家に侵入していた週刊誌記者の神井という男と弁護士の松風、心麦の3人が、松風の事務所で会話をするシーンが描かれます。
2人が神井を呼んだ目的は、松風が遠藤友哉から受け取ったノートに「神井さんがこの人を信用できそうならあの資料を渡してください」と書かれていたからで、当の神井自身も“あの資料”に心当たりがあるようでした。
しかし彼はその資料を渡す前に心麦に「プレゼント」と言って1枚の紙を差し出し、「これを受け取ってくれたら資料を渡す」「どんな反応をするか見せてほしい」と言ってきました。
それを聞いて心麦がその紙を受け取り中身を見ると、なんとそこには彼女と叔母のDNA鑑定の結果が記載されており、さらには「血のつながりがない」という結果が出ていたのです。
心麦と叔母に血のつながりがない、ということは、彼女と父親は“親子ではない”ということになります。
これだけでも十分衝撃的な内容なのですが、それに続けて神井は心麦と東賀山事件を繋げる1つの疑問を心麦にぶつけます。
それを聞いた心麦はかなり動揺した様子を見せ、その後この巻の最後では彼女がDNA鑑定に協力した叔母の元へと足を運ぶシーンが描かれていました。
心麦にぶつけられた“神井の疑問”とは一体どんな内容だったのか、そして疑念を抱く心麦に叔母は何を語ったのか。
この第2巻のラストを飾る怒涛の急展開の内容は、ぜひ絵と一緒にご自身の目で確かめてみてください。
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まとめ
前巻は物語の始まりということもあり不可解な点がいくつも散りばめられた印象でしたが、この2巻ではそれらの謎がさらに深い謎に繋がっていくという、実にサスペンスらしい展開となっていましたね。
これらの要素がこの先でどんな繋がりを持ち、どんな真実へと繋がっているのか、今から気になって仕方がありません。
ただ、父親の死から始まり、そんな父親が残した手紙に向き合っているだけの心麦がさらに辛い想いをしていく展開に、正直心苦しさも感じるようにもなってきました。
次巻では何か1つでも心麦の心を軽くするような真実が明らかになるといいですよね。
この先の彼女の動向も含めて、どんなストーリーが描かれていくのか楽しみです。
追記:『クジャクのダンス、誰が見た?』3巻(9話〜)の感想記事
以下の記事に『クジャクのダンス、誰が見た?』第3巻の見どころをまとめています。
合わせてご覧ください。
以上、『クジャクのダンス、誰が見た?』第2巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。
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