[ネタバレ注意]『トリリオンゲーム』第1巻|『Dr.STONE』の稲垣理一郎が送る究極のマネーゲーム!
今回は、『Dr.STONE』や『アイシールド21』などのヒット作を手がける稲垣理一郎先生が新たに送り出す1兆$規模のビックマネーゲームマンガ『トリリオンゲーム』、その第1巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)
その表紙がこちら。
舞い落ちるお札の中心でキザに構えているのが世界一強欲でワガママな男・ハル、そして右上のお札の中で不安そうな表情を見せているのが彼の相棒でありエンジニアのガクです。
〜追記〜
第2巻以降の最新記事一覧はこちら↓
『トリリオンゲーム』の記事一覧
このマンガは、そんな彼らが1兆ドル(トリリオンダラー)を稼ぐまでの道のりを描いた物語となっています。
ちなみに“1兆ドル”というのはGoogleやAmazonなどの世界最大企業の時価総額とほぼ同額らしいですね。
つまり彼らの目的はその先、“この世の品がいつでも全て手に入るだけの金を手にする”ことにあります。
また原作が『Dr.STONE』などを手がける稲垣先生ということもあり、それらの作品と同様に今作でも読者の予想の遥か上をいく展開を繰り広げて見せてくれ、非常に読み応えのある1冊となっていましたよ。
今回の記事では、そんな『トリリオンゲーム』の第1巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。
ネタバレを含みます。ご注意ください。
もくじ
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『トリリオンゲーム』のあらすじ
以下に『トリリオンゲーム』のあらすじを載せておきます。
1,000,000,000,000$稼いで、この世の全てを手に入れろ!
世界一のワガママ男・ハルと、まじめなガク。
最強の二人がゼロから起業、ミラクルを起こす!!
グーグル、アマゾン、マイクロソフトを喰う!
『Dr.STONE』の稲垣理一郎と『サンクチュアリ』の池上遼一が放つ、最新にして最高!
スタートアップコミックの決定版、誕生!!
引用:トリリオンゲーム 第1集|ビッグコミックBROS.NET|小学館
上記リンクから冒頭第1話の試し読みができますよ。
では、さっそく第1巻の内容の方に入っていきましょう。
『トリリオンゲーム』1巻の見どころ&感想[ネタバレ]
ハルとガクのトリリオンゲームが幕を開ける!
ハルとガクの初めての出会いは中学時代最後の春、ガクが不良に絡まれているところをハルが助けたことがきっかけでした。
この時、ガクはハルのことをヤバいやつだと認識しますが、助けてくれたお礼に監視カメラに残ったハルの暴行シーンの映像をハッキングで消してあげたことで、彼もハルから一目置かれる存在になります。
そして数年後、大学生となった2人は就活に励んでいたものの、ハルは受ける会社全てで内定をもらい、ガクは毎回面接で落とされるという対極の結果となっていました。
そんな状況で迎えた彼らの大本命である日本最大のIT会社・ドラゴンバンクの最終面接、ただ蓋を開けてみればその結果はハルだけ採用となり、2人は別々の道を進むことになります。
しかしその内定式の日、なんとハルはドラゴンバンクがガクを落としたことを知って式の最中に会社を辞め、100兆円を手にし入って育てるより買い叩くことを決意したのです。
この事がきっかけとなり、ハルとガクの“この世の全てを手に入れるための1兆ドルを稼ぐトリリオンゲーム”が幕を開けました。
ここから、まずはその第1歩目となる会社設立のための資金集めが始まります。
冒頭からハルとガクがどういう人物なのか、そしてどんな能力を持っているのかがわかるシーンがいくつも描かれており、ここから先の展開への期待感が高められました。
特に、ハルがドラゴンバンクの最終面接で適当に喋っていたフランス語と中国語が実際には正しい言葉で、その内容も宣戦布告だったと分かるシーンは、ヘラヘラしていると見せかけて実力をしっかり示す最高の見せ場だったと思います。
真逆とも言える性格をした2人がここから先、どんな策略で前途多難の富豪街道を駆け上っていくのか楽しみです。
ハルの資金集めは常識はずれで桁外れ!?
手を組み会社を設立した2人は、さっそく開業資金を集めるためにハルの作った「それっぽい事業計画書」を片手に個人投資家を訪ねていきます。
そこではハルの巧みな話術によってひとまず投資家の信頼を得ることはできたのですが、出資額を聞かれた際に「5千万円欲しい!」とお願いしたことで当然のように交渉決裂となってしまいました。
ただハルはその後もこの出資額をビタ一文まけなかったために何人もの投資家に断られ、最終的に行き着いたのが、自分が辞めた会社であるドラゴンバンクの取締役・桐姫のところでした。
当然最初は相手にされなかったものの、桐姫相手に一歩も引かない交渉を繰り広げ、最終的には彼女に「一億円出資する」と言わせて見せたハル。
しかしその条件が「自分の持ち株を51%にしろ」というものだったために、彼は一度持ち帰って検討したいと言い、彼女の元を後にしました。
このシーンでの最大の魅力は桐姫とハルの高次元な掛け合いですね。
特に彼のぶっ飛んだ言動には何度も度肝を抜かれ、読んでいる最中はきっと彼の横にいたガクと全く同じ表情になっていたと思います。
ただこのマンガではこのシーンだけではなく、全体を通してハルが常識外れでビックリするような言動を見せてくれるので、次はどんなことをするのかと期待を膨らませながらページをめくっていました。
ガクがハッカー大会“セクチャン”に挑む!
資金集めに奔走するガクとハルが次に目をつけたのが、「セキュリティ・チャンピオンシップ」、通称「セクチャン」と呼ばれるハッカー大会でした。
その存在を知ったハルはすぐにそのセクチャンに参加申請をし、その際チーム名に字数制限がないということで「桐姫が1億円51%を提示!別の投資条件も急募!!お問い合わせはtrlliongame21@gmail.com」という桐姫の言質をエサにしたようなチーム名で参加したのです。
しかし、いくらチーム名で目立っても実力が伴っていなければ笑い物にされて終わりなわけであり、実際大会が始まるといくつものプロチーム相手にたった1人で挑むガクはかなりの苦戦を強いられていました。
ただ、そんな彼のサポートをするためにハルは有識者100人が参加するオンライン会議を準備したり、持ち前の頭の回転や注意深さでプログラミングのことは分からないにもかかわらず、ガクとは違う角度で問題へのアプローチを行なっていきます。
そしてその結果、2人はみごと上位12位にギリギリでランクインし、決勝へと滑り込むことができたのです。
その続く決勝の様子が描かれるのはまた次巻ということになるのですが、この巻の最後にハルが神主の格好で決勝の舞台にやってきていたことが非常に気になりますね。
その格好自体がハルの“仕掛け”のようなのですが、それがどうセクチャンの結果に影響してくるのかが楽しみです。
まとめ
この『トリリオンゲーム』は原作が稲垣先生ということもあって1話ごとの内容がとても濃く、1冊読み終えた時にはまだ第1巻とは思えないほどの満足感がありました。
もちろん今回は見どころとして紹介しきれなかったシーンにもハルの名言やファインプレーがたくさんあり、僕はそれを見るたびにハルという人物の計り知れなさに圧倒されまていましたね(笑)
そして次巻予告には、セクチャンの舞台において「全観衆が戦慄する」という一文が書かれてあったので、おそらくハルが企てた奇抜な作戦が戦況を引っ掻き回すのでしょう。
ここから彼らがどうやってお金を稼ぎ、どのようにして会社を大きくしていくのか、セクチャンの結果も含め次巻以降の展開からも目が離せません。
〜追記〜
『トリリオンゲーム』2巻の感想記事
以下の記事に『トリリオンゲーム』第2巻の見どころをまとめています。
合わせてご覧ください。
[ネタバレ注意]『トリリオンゲーム』第2巻|1兆ドルを手にするハルとガクの株式会社がついに始動!
以上、『トリリオンゲーム』第1巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。
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