[ネタバレ注意]『食糧人類Re:』第1巻|続編の舞台は天人様に自らの肉体を差し出す狂った世界!?

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今回は、グロテスクながらも大ヒットとなった“食物連鎖”パニックマンガ『食糧人類』、その待望の続編である『食糧人類Re:』第1巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)

その表紙がこちら。

食糧人類Re: -Starving Re:velation-(1) (コミックDAYSコミックス)

血で赤く染まった石を持ち、見るからに動揺している青年。

彼がこのマンガの主人公であり、今回の舞台となる世界に“違和感”を持ってしまった天沢大輝です。

 

〜追記〜
第2巻以降の最新記事一覧はこちら↓
『食糧人類Re:』の記事一覧

 

さて、この作品は「人類が食糧として秘密裏に養殖される世界」を描いた『食糧人類』の正統続編です。

ただ、今作が前作と違うのは「人類が無理やり喰われている」のではなく、「食べられることは美徳であり、人類みんなが自ら喜んで肉体を差し出している」という点ですね。

そんな洗脳とも言える“世界の当たり前”が書き換わった世界で、主人公の天沢がふと「死ぬのが怖い」と思ってしまったところから物語は始まります。

はたして、彼はこの狂っている世界にあらがうことはできるのでしょうか?

 

今回の記事では、そんな『食糧人類』の第1巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

 

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『食糧人類Re:』のあらすじ

以下に『食糧人類Re:』のあらすじを載せておきます。

いつもの学校、いつもの教室、いつものクラスメート。
でも、何かがおかしい…。
押し寄せる正体不明の不安のなか「死ぬのが怖い」と口にした瞬間、真っ白な地獄がその口を静かに開く…

引用:食糧人類Re: -Starving Re:velation- – 蔵石ユウ/イナベカズ/水谷健吾|コミックDAYS

上記リンクから冒頭2話まで無料で試し読みすることができますよ。

ただ、前作同様なかなかリアルにグロテスクな描写が多いので、苦手な方はご注意ください。

 

では、さっそく第1巻の内容の方に入っていきましょう。

 

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『食糧人類Re:』1巻の見どころ&感想[ネタバレ]

天沢大輝は“おかしかった”世界に違和感を持ち始める

この物語は主人公である天沢大輝が「死ぬのが怖い」ということに気がつき、その日まで当たり前に過ごしていた世界に違和感を感じるようになったところから始まります。

その世界では食物連鎖で人間の上に立つ“天人”に完璧な統治をしてもらうために、自らの肉体を食べてもらうことを“無常の誉れ”としており、食糧として“出荷”されるということは大変名誉なこととされていました。

そしてその思想をもとに、人々は我々の発想ではあり得ない狂気的な行動を、さも当たり前のように嬉々として行っていくのです。

「自らも天人に食べて欲しいから」と出荷されるクラスメイトに指を食べてもらおうとしたり、子供が産めない人達を“クズ肉”と呼び、皆で石を投げつけて殺したり…。

そんな狂った世界で、天沢をはじめとする“覚醒した者たち”が孤独な戦いを挑んでいくことになります。

 

上記では淡々と紹介したものの、指を食べてもらうために切り落とすシーンや、皆で石を投げつけるシーンはかなり異様で痛々しく、まさに“狂気”といった様子で描かれていました。

特にクラス全員分の切り落とされた指が入ったバケツの描写は気持ち悪すぎましたね…。
それを見た天沢がそのバケツの中に嘔吐してしまったのも無理はないと思います。

なぜ彼だけ突然“覚醒”してしまったのかはまだ謎ですが、彼がいったいどんな秘密を抱えているのかが気になります。

 

天沢以外の“覚醒者”、万智音と帆秋の企みとは?

このマンガには天沢以外にも、この世界の“おかしさ”に気づいている人物が第1巻の時点で2人存在します。

1人目は万智音まちねという青年で、彼はこの狂った世界を壊そうと企んでおり、異様な日常に困惑する天沢が他の人たちに目を付けられないように助けてくれた天沢の同級生です。

どうやら彼は特殊な肉体を持っているようなのですが、その秘密が明かされるのはまだ先みたいですね。

2人目は帆秋ほあきと呼ばれる、万智音と行動を共にする頭に包帯を巻いた青年です。

彼は言動の節々からこの世界の現状をバカにしている感じが伝わってくるのですが、それだけではなく、なんと見つかったらヤバいと分かっていながら天人の子供を鳥籠に入れて連れ歩いているのです。

そしてそんな2人と行動を共にするようになった天沢は、これまで知らなかった世界と天人の秘密を知り、よりいっそうこの世界に抗おうと覚悟を固めていました。

 

帆秋が天人を2人に見せたタイミングで彼の口から「天人が人間の上に立つまでの過程」が語られたのですが、その前段階で前作の『食糧人類』で描かれていたエピソードが語られていました。

どうやら前作で全滅したかに思えた怪物たちは少数ではあるものの生き残っており、そこから長い年月をかけて人間の文化と価値観を変化させてきたようですね。

前作からどれくらいの時間が経っているのかはわかりませんが、現実よりも遥か未来の話であればSFっぽい展開も期待できそうなので、ますますこの先どんな展開が繰り広げられていくのか楽しみです。

 

天人が天沢の学校に視察にやってくる!

1つ目の見どころで書いた「出荷されるクラスメイト」というのは、天沢の幼馴染である蓮沼柚という女子生徒です。

彼女は「食味スコア」という肉の美味しさを測るスコアが“特上”であり、その“飼育環境”に興味を持った天人が彼らの学校に視察をしにくることになりました。

それを受けて、もともと彼女のことが好きだった天沢は、“出荷”は半年後ですがその視察で天人が“つまみ食い”をするかもしれないと考え彼女を助けに行こうとします。

しかしそれを「今は騒ぎを起こすな」「諦めてくれ」と言って無理やり止める万智音。

はたして、蓮沼さんは今回の視察で天人という名の怪物の食糧になってしまうのでしょうか?

この第1巻は、視察当日となりところでおしまいとなります。

 

「天人が視察に来る」と聞いて失神するほど大喜びをし、自分たちから抜いた血を使って学校を飾り付けしていく生徒たちの様子を見ていると、この世界は本当に狂っているんだなという実感が改めて湧いてきました…。

ただ、天沢から「好きな人が死んだら嫌じゃん」と言われたことをきっかけに、蓮沼さんも段々と死ぬのが怖くなってきたようなので、なんとか次巻では食べられることなく生き残って欲しいものですね。

そしてそこから半年以内に天沢たちがこの世界をぶっ壊して、誰も食べられることのない世界にしてくれることを期待しましょう。

 

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まとめ

前作の『食糧人類』では「人類は怪物に無理やり従わされ、無理やり食糧にされている」といった設定でしたが、今作は「人類が自ら望んで食糧になりたがっている」という世界が本当に異様でした。

今のところ読者視点を重ねられるキャラが天沢しかいないので、どうか彼にはこの先もずっとこのおかしい世界で我々を置いていかないで欲しいですね(笑)

今回の記事では文字だけで見どころと感想を紹介しましたが、この作品の特徴でもあるグロテスクなシーンや天人の気味悪さはやっぱり絵と一緒に読んでもらいたいです。

なので「今すぐマンガで読みたい!」という方は以下の記事にこの『食糧人類Re:』第1巻を無料、またはお得に読める方法をまとめているので、ぜひご活用ください。

 

〜追記〜

『食糧人類Re:』2巻の感想記事

以下の記事に『食糧人類Re:』第2巻の見どころをまとめています。

合わせてご覧ください。

[ネタバレ注意]『食糧人類Re:』第2巻|天人様の学校視察をきっかけに事態は急展開を迎える!

 

以上、『食糧人類Re:』第1巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。

 

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