[ネタバレ注意]『ジャンケットバンク』第1巻|銀行員×ギャンブラーの新たなギャンブルマンガ!

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今回は、『エンバンメイズ』や『概念ドロボウ』の作者である田中一行先生が描く予測不能のギャンブルマンガ『ジャンケットバンク』、その第1巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)

その表紙がこちら。

ジャンケットバンク 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

チップを前に掲げ不敵な笑みを浮かべるのは、このマンガのメインキャラである真経津まふつしんです。

このマンガは異常なギャンブル性をみせる彼と、“銀行での賭博”という特殊な状況に巻き込まれていく新人銀行員・御手洗暉の2人を中心に物語が展開されていきます。

 

〜追記〜
第2巻以降の最新記事一覧はこちら↓
『ジャンケットバンク』の記事一覧

 

さて、冒頭にも書きましたが、このマンガは異色ダーツマンガの『エンバンメイズ』や概念を奪い合う異能力推理マンガ『概念ドロボウ』の作者である田中一行先生の新作です。

僕は田中先生のマンガ内で行われる駆け引き先の読めなさが好きなのですが、今回の『ジャンケットバンク』はギャンブルがテーマということで、その先生の持ち味が存分に発揮されている作品となっています。

もちろん先生の絵の部分の特徴である「相手を負かしたときの演出」も健在なので、そこはぜひ文字だけではなく絵と一緒にご自身の目でこの作品を楽しんでもらえればと思います。

 

今回の記事では、そんな『ジャンケットバンク』の第1巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

 

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『ジャンケットバンク』のあらすじ

以下に『ジャンケットバンク』のあらすじをまとめています。

『銀行』とはその国で最も金にうるさい人間たちが集まる場所。
そしてそこでは圧倒的な大金が完璧に管理されている。
それを見て誰かがこう考えた。「銀行は最高の賭場になり得る」と。
『銀行員×ギャンブラー』新時代のギャンブルバトルが幕を開ける!!

引用:ジャンケットバンク – 田中一行|となりのヤングジャンプ

上記リンクから『ジャンケットバンク』の冒頭第2話まで無料で試し読みができますよ。

 

では、さっそく第1巻の内容の方に入っていきましょう。

 

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『ジャンケットバンク』1巻の見どころ&感想[ネタバレ]

御手洗輝が銀行の地下賭博場で真経津晨と出会う!

御手洗輝はこの物語の舞台であるカラス銀行中央支店に勤務する、日常に圧倒的な退屈さを感じている社会人2年目の新人銀行員です。

そんな彼は表を見ただけで経理場の誤差も瞬時に見抜いてしまうほど数字に強く、ある日その特別な能力を買われて宇佐美さんという上司のいる“特別業務部審査課”に移動させられました。

その“特別業務部審査課”の仕事というのが、銀行が経営する地下賭博場での運営と審査だったのです。

そこはただの通帳上だけの数字ではない、血の通った金が行き来する凄惨な賭博場でした。

そこで彼はここにきてまだ日が浅いというギャンブラー・真経津晨と出会い、早速彼が繰り広げる異様なギャンブルを目の当たりにすることになります。

 

「銀行が経営する賭博場」と聞いて最初はお堅い賭博場のイメージをしていたのですが、フタを開けるとそれを覆すようにイカれた人たちがハードにギャンブルを行っていて安心(?)しました。

この第1巻では『ウラギリスズメ』と『気分屋ルーシー』という2種類のギャンブルが描かれているので、後の見どころでそれらの内容も合わせてご紹介します。

 

『ウラギリスズメ』で真経津の異常なギャンブル性が明らかに!

最初に行われるギャンブルは『ウラギリスズメ』、一方が「強欲のつづら」か「堅実のつづら」のどちらかに「宝石」を隠し、もう一方が隠された宝石の入ったつづらを当てるというものです。

このゲームのギャンブル性は「2つのつづらで賭金の加減額が異なる」こと、「宝石」が「強欲のつづら」に入っていれば賭金の全額が、「堅実のつづら」に入っていれば50%分が加減されます。

このゲームでの見どころは、なんと言っても真経津の異常なギャンブル性ですね。

彼は最初に賭金を決める側になった時に持ち金全てをベットし、相手のイカサマによってあっさり全額奪われたかと思いきや、そこから“自身の基本的人権”を担保に2000万の融資を受け2度目も全額ベットしたのです。

ただ、その後彼は「イカサマに気付いている」と言ってそれを逆手に取り「強欲のつづら」で+2050万、次の決着となった一戦では相手の持ち金を上回る上限いっぱいの4999万をベットし、今度は心理的負荷をかけることによってまた「強欲のつづら」で+4999万で勝ってみせました。

負けたら自分の人権が差し押さえられる」という状況で強気すぎるベットを繰り返す真経津にはかなりドキドキさせられましたが、このゲームで今後彼がどんなギャンブルを見せてくれるのかが一気に楽しみになりましたね。

またそれと同時に「彼が3年前に別の銀行が運営する賭場の金を全て奪って消えた『デギスマン(装うもの)』なのでは」という疑惑も生まれたので、いつか明かされるであろう彼の過去やその正体も気になります。

 

『気分屋ルーシー』:金と身体を賭けたギャンブルは不可解に進んでいく!

2つ目のゲームは『気分屋ルーシー』、「5面それぞれに5つの鍵穴がある金庫から、相手より先に自分の名入りのハートを取り出せば勝ち」というルールのゲームです。

このゲームのギャンブル性は「5つの鍵穴のうち相手が指定した『当たり鍵穴』がどれかわからない」こと、そしてリスクは「ハズレ鍵穴を選んだ場合、鍵を返してもらう時にルーシーによって手のひらに穴が開けられる」ことです。

「当たり鍵穴」を引く確率は最低1/5、それが5面あるので当然このゲームを進めていけば両者の手はズタズタになるはずなのですが、今回はかなり“不可解な現象”とともにゲームが進んでいきました。

それは真経津が「当たり位置を君と全く同じ所に指定した」と宣言したところから始まり、その後実際に両者の鍵が開く「当たり鍵穴」の位置は全く一緒だったのです。

そんな現象に相手は「相手より先に自分の名入りのハートを取り出せば勝ち」というルールから金庫のすり替えを疑うのですが、どうやら真経津はそんなことはしていない様子。

はたして彼は一体どのようにして相手の「当たり鍵穴」の位置を知り得たのでしょうか?

この第1巻は、相手が5面目の自身の「当たり鍵穴」ではない場所に鍵を刺したシーンでおしまいとなります。

 

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まとめ

今回の記事ではギャンブルのルール説明と各ゲームの見どころに絞った内容にしたためゲームの展開はかなり端折ったのですが、個人的にはその駆け引きの部分こそぜひマンガで読んでいただきたいですね。

対戦中の会話や駆け引き、キャラの表情、そして1ターンごとに高まっていく緊張感はこのマンガの最大の魅力だと思います。

それに加えて、真経津が引き起こす通常のギャンブルでは到底起こり得ないような現象がどのように行われているのかを考えながら読むのも面白いですよね。

「今すぐそのゲームシーンを読みたい!」という方は以下の記事にこの『ジャンケットバンク』第1巻を無料、またはお得に読める方法をまとめているので、ぜひご活用ください。

 

〜追記〜

『ジャンケットバンク』2巻の感想記事

以下の記事に『ジャンケットバンク』第2巻の見どころをまとめています。

合わせてご覧ください。

[ネタバレ注意]『ジャンケットバンク』第2巻|御手洗暉も真経津晨も次のステージへと進んでいく!

 

以上、『ジャンケットバンク』第1巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。

 

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