[ネタバレ注意]『虐殺ハッピーエンド～蒼の章～』第1巻｜家族を守るために命を奪い“同じ日”を繰り返す！
今回は、大ヒットを記録したタイムリープサスペンスマンガの正統続編となる新章が幕をあける、『虐殺ハッピーエンド～蒼の章～』の第1巻の見どころ&感想記事です。
（※ネタバレを含みます。）
その表紙がこちら。
かなりスタイリッシュでカッコいいデザインの表紙ですよね。
その中で真っ赤な凶器を手に持ち返り血のついた顔でこちらを見つめているのは、『蒼の章』の主人公である湊蒼です。
〜追記〜
第2巻以降の最新記事一覧はこちら↓
『虐殺ハッピーエンド～蒼の章～』の記事一覧
さて、冒頭にも書きましたが、この『虐殺ハッピーエンド～蒼の章～』は2017年8月から約2年半にわたり連載されていた『虐殺ハッピーエンド』の新章となります。
ただ新章とはいっても前作の続きではなく、タイムリープや「1日1殺」の設定を組み込みながらも、湊蒼を新たな主人公に置いた完全新作となっています。
前作は第1巻発売時点から最終巻までずっと追って読んでおり、新刊が出るたびにこのブログでも紹介していたほどハマっていたので、新章の連載開始を知った時はかなり嬉しかったですね。
そしてこの新章でも前作同様のタイムリープのルールを駆使した予測不能の展開は健在で、蒼が今後家族を守るためにどこまで堕ちていってしまうのかが今から気になって仕方がありません。
今回の記事では、そんな一押しのサスペンスマンガ『虐殺ハッピーエンド～蒼の章～』の第1巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。
ネタバレを含みます。ご注意ください。
もくじ
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『虐殺ハッピーエンド～蒼の章～』のあらすじ
以下に『虐殺ハッピーエンド～蒼の章～』のあらすじを載せておきます。
家族に虐待を繰り返す義父を殺害し、少年院に入所することになった青年、湊蒼（みなと あお）。
しかし、守ったはずの妹は苦しみの果てに自殺し、姉の朱音も行方不明であることを知る。
とある神社にたどりついた蒼は、残された唯一の希望である姉の無事を願い、そのためなら「なんでもする」と神に誓うが…。
大ヒットパニックサスペンス「虐殺ハッピーエンド」。その新章がついに開幕―――。
『虐殺ハッピーエンド～蒼の章～』1巻の見どころ&感想[ネタバレ]
それでは、さっそく『虐殺ハッピーエンド～蒼の章～』第1巻の内容に入っていきましょう。
港蒼に授けられたタイムリープの力とは！？
あらすじにもある通り、この物語は義父を元凶とした度重なる不幸が蒼の身に降りかかったことで大きく動き始めます。
そしてすがるような想いで神に誓った彼が授けられたのが、同じ1日を繰り返すことができる能力でした。
その発動条件は「人を殺すこと」、彼は人を殺すことでその瞬間からその日の午前0時に戻る（殺すと今日を繰り返す）ことができるのです。
前作でもタイムリープの設定がありましたが、そちらは「1日1人殺さないと明日へ進めない（殺さないと今日を繰り返す）」というものだったので、その点が逆ですよね。
ちなみに蒼が人を殺した瞬間に、蒼と殺した相手だけがその場所に止まったまま、その日の午前0時に戻ることになっていました。
つまり蒼が殺した相手はその日の午前0時を迎えた瞬間に元々いた場所からは消え、他の人から見るといきなり蒼の目の前に死体として現れる、ということになりますね。
蒼が1日を繰り返すほど、同じ日の午前0時に同時多発的に謎の死体が現れることになる今作のタイムリープの設定が、今後の展開にどう組み込まれていくのかが非常に楽しみです。
姉の朱音の自殺を阻止するため、蒼は最悪の道を歩み出す
蒼が初めてのタイムリープをした時、彼は全くの偶然でそれを引き起こしました。
神社で神に「なんでもする」と誓った後、姉の朱音から「ごめんね、さよなら…」と電話が入り、その直後に病院から「母親が何者かに襲われた」という電話を受けます。
そして病院を後にした蒼は河川敷で母を襲った犯人グループと思われる男子高校生3人に声をかけ、そこで朱音の悪口を言われて激昂した彼は、そのグループの1人を石で殴り殺したのです。
その瞬間、蒼は同じ日の0時に戻りまたその日を繰り返すことになるのですが、その2回目の夜の22時に彼が目にしたのは、「湊朱音が飛び降り自殺をした」というニュースでした。
絶望する蒼、しかしここで彼の脳裏に「2時間以内にまた人を殺せばまた今日をやり直して姉ちゃんの自殺を止められる」という最悪の道がよぎります。
そうして彼は姉を守るため覚悟を決めて、殺してもいい人間を探し始めました。
「殺してもいい」と思える人間を見つけた蒼は…
リミットまで残り2時間でタイムリープのために誰かを殺すことを決意した蒼でしたが、誰でも目についた人を殺すということはできず、せめて「殺してもいい」と思えるような人間を探すことにします。
そして彼が0時まで後1時間弱というところで見つけたのが、ファーストフード店で喋っている母親を襲ったグループの残り2人でした。
店に入って2人の横の席に座り、これから自分がやろうとしていることを改めて認識して自問自答を繰り返す蒼。
しかしそんな彼の耳に聞こえてきたのが、朱音が犯されている動画について大いに盛り上がる2人の会話だったのです。
その後、席を立った蒼は怒りに身を任せて2人のうちの1人を背後から刺し、倒れたその男の首へとナイフを突き立てた次の瞬間、蒼とその男の死体だけがそのままの状態でその日の0時へと戻りました。
そこから彼は再び朱音の自殺を止めるために動き出したものの、彼女が自殺する場所に見当もついていない状態で探しても見つけることができず、再び夜になり3回目の22時を迎えてしまいます。
はたして彼はあと何回今日を繰り返せば、姉の自殺を止めることができるのでしょうか？
最後まで予測不能な展開が連続するこの第1巻の後半は、ぜひ絵と一緒にご自身の目でご覧になってみてください。
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まとめ
第1話から辛すぎる境遇が描かれ、そこから姉の自殺を止めるために人を殺さなくてはならなくなった蒼がひたすらに不憫でなりませんでした。
それに闇堕ちしていくペースが早すぎて、優しい性格の彼が今後どんな人格になっていくのかが心配でなりません。
ただ物語としてはタイムリープの条件が違うことから前作とは違った駆け引きが生まれていきそうで、今後の展開に期待が膨らむ第1巻となっていました。
もはやどう足掻いても完全なハッピーエンドにはならなそうな蒼の物語ですが、はたして彼の虐殺の道の末にはどんなエンドが待っているのでしょうか？
今後もしっかりと見届けていきたいと思います。
追記：『虐殺ハッピーエンド～蒼の章～』2巻（6話〜）の感想記事
以下の記事に、続く6話以降が収録された『虐殺ハッピーエンド～蒼の章～』第2巻の見どころをまとめています。
合わせてご覧ください。
以上、『虐殺ハッピーエンド～蒼の章～』第1巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。
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