[ネタバレ注意]『ギフト±』第25巻|舞台は2年後、戦地で救命活動に勤しむ環と琢磨先生に刺客が迫る!

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今回は、シリーズ累計370万部を突破し物語も終盤に差し迫る、臓器売買ビジネスをめぐるミステリーマンガ『ギフト±』、その第巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)

その表紙がこちら。

ギフト± 25

頭から大きなマフラーを被り無表情で遠くを見つめる環の姿が描かれています。

 

さて、この第25巻では前巻の秋光家の騒動から2年後、日本を離れ戦地へと渡った環と琢磨先生の様子や、日本でのタカシと曹の暗躍が描かれていきます。

前巻での手術をきっかけに環自身は“解体師”ではなくなったものの、彼女が“パーフェクトドナー”であることには変わりはないため、未だに彼女は曹から臓器を狙われることになっていくんですよね。

はたして、臓器売買ビジネスに関わっていた過去を捨て新たな人生を歩み出した環に、この先一体何が待ち受けているのでしょうか?

物語のクライマックスへと迫る予測不能の展開の連続は必見です。

 

今回の記事では、そんな『ギフト±』の第25巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

 

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『ギフト±』24巻の振り返り

以下の記事に『ギフト±』第24巻の見どころをまとめています。

 

では、さっそく第25巻の内容の方に入っていきましょう。

 

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『ギフト±』25巻の見どころ&感想[ネタバレ]

赤ちゃんを産んだ神崎梨世が抱く決意とは…?

この第25巻は秋光家を出た神崎梨世が、病院で両手を手錠で繋がれたまま、育ての親となる桜田の前で自分が産んだ赤ちゃんを抱き抱えるシーンから幕を開けます。

それはとても微笑ましいワンシーンだったのですが、後日、再び桜田が彼女の病室を訪れるともうそこに彼女の姿はありませんでした。

どうやら桜田がいないうちに彼女の元に日本の極秘諜報機関の諜報員がスカウトしにきており、彼女はそれを受けて「神崎梨世」という存在をこの世から消し彼らについていったようなのです。

そして、そのことが書かれた手紙を読んだ桜田は彼女の残した想いをしっかりと受け取り、改めて彼女の赤ちゃんを育てていく決心をしたようでした。

 

梨世は「自分が母親になれるのか」とずっと不安に思っていたようですが、大事に赤ちゃんを抱いて優しい眼差しを向ける彼女の表情はまさに母親そのものだと思いました。

桜田と梨世がこのような関係になるのは全く想像していませんでしたが、今となっては一番莉世にとって、そして赤ちゃんにとっていい形になったような気がしています。

最後には諜報員として姿を消してしまった彼女ですが、いつか大きくなった自分の子供に会える時が来ればいいですよね。

 

環と戦場で暮らす琢磨先生が衝撃の事実を知る!

上記から2年が経った頃、環と琢磨先生は大陸の戦地で日夜ケガを負った人たちの治療や手当に明け暮れていました。

もちろんそれは決して楽な日常ではありませんでしたが、感情を取り戻した環とそんな彼女を気遣って守る琢磨先生の2人は、互いに信頼し合って日々良好な関係を気づいていっているようでした。

しかしそんなある日、琢磨先生の元にタカシの父親である秋光正のことを調べていた廣瀬から「環の出生に関わる文書」が送られてきます。

そして先生がそれを確認すると、そこには「非合理で非現実的な仮説」と前置きをされた「拒絶反応の原因が臓器提供者の意思によるものではないか」「ドナーの感情を消し去れば完璧な拒絶反応の抑制が可能になるのではないか」という仮説が書き連ねられていたのです。

これを読んでかつての感情が抑制されていた以前の環のことを思い出し、「“環の魂”が意図的に作り出されていたのならば…」と強い憤りを感じる琢磨先生。

今となってはこの仮説が環に当てはめられているのかはわかりませんが、それでも彼はその真相に関わらず「環を守る」「愛している」とより覚悟と気持ちを強めていました。

 

作中で琢磨先生も言っていましたが、この仮説は人体実験以上に悪質で、それを提起した秋光正はまさに悪魔のような存在ですよね…。

こういった可能性を突きつけられると、改めて環がドナーとして作られた存在であることを実感させられます。

個人的には今の表情が柔らかくなった環の方が好きなので、彼女にはこれからも感情を抑え込むことなく様々な一面を見せていってほしいです。

 

日本に来日した曹国良がテロに遭う!

この巻の後半でお忍びで日本に来ていた曹の乗った車が、宗教団体「天廻功」に所属している人間が仕掛けた爆弾テロに遭うという衝撃的な展開が描かれます。

幸い命は助かったものの、両腎臓破裂という重傷を負って極秋会病院に入院することになった曹。

そんな彼の元にやってきた院長のタカシは「借りができた」という彼に対して「お互い様だろ」と言い、続けて「クジラでよければいい腎臓を提供する」と提案しました。

しかし曹はそれを「自分に合う臓器は自分で選びたい」と言って断ったのですが、そう言う彼が頭に浮かべた最高の臓器の持ち主は環のことでした。

そしてこの巻の最後では、それとはまた別の因縁から環は“とある男”から銃を突きつけられることになります。

はたしてその人物とは一体誰なのか、気になるラストシーンはぜひ絵と一緒にご自身の目でご覧ください。

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まとめ

この第25巻の巻末にある次巻予告を見て驚いたのですが、なんとこの『ギフト±』は次巻第26巻で完結となるようです。

ということは、今回の“2年後”のエピソードは物語のエピローグ的な扱いだったんですね。

最大の宿敵である曹との因縁にタカシはどのような終止符を打つのか?

そして環の前に現れた刺客から彼女は生き延びることはできるのか?

最後の最後まで先の読めない展開が続きますが、臓器売買ミステリーの金字塔とも言えるこの作品が描く結末をしっかりと見届けたいと思います。

 

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以上、『ギフト±』第25巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。

 

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