[ネタバレ注意]『ブルーピリオド』第11巻|美術部の佐伯先生の絵画教室で八虎のバイトが始まる!

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今回は、TVアニメが10月1日より放送開始され大反響のなかより一層注目を集めているスポ根青春美術マンガ『ブルーピリオド』、その第11巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)

その表紙がこちら。

ブルーピリオド(11) (アフタヌーンコミックス)

八虎の高校時代の美術部の恩師・佐伯先生が優しそうな表情で表紙に綺麗なガラスペンを走らせています。

 

さて、前巻で八虎の藝大生活の1年目が終了し、この第11巻では新年度が始まるまでの春休みの間、彼が佐伯先生が経営する絵画教室でアルバイトをするエピソードが1冊まるまるを通して描かれていきます。

学校では苦しそうな表情を見せることが多かった八虎ですが、場所が変われば考え方も変わるようで、佐伯先生はもちろん生徒の子供たちからも様々な刺激を受けることができたみたいですね。

また、話の途中から橋田も一緒にバイトをすることになるのですが、子供たちと関わる中で彼の意外な一面を見ることができたりと、これまでとは違った観点からの印象深い内容が多い1冊となっていました。

 

今回の記事では、そんな『ブルーピリオド』の第11巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

 

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『ブルーピリオド』10巻の振り返り

以下の記事に『ブルーピリオド』第10巻の見どころをまとめています。

[ネタバレ注意]『ブルーピリオド』第10巻|八虎と世田介くんは自分と向き合い1年最後の課題を作り上げる!

 

では、さっそく第11巻の内容の方に入っていきましょう。

 

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『ブルーピリオド』11巻の見どころ&感想[ネタバレ]

八虎と橋田が佐伯先生の絵画教室でアルバイト!

冒頭でも書いたように、この第11巻では1冊を通して八虎の絵画教室でのアルバイトの様子が描かれていきます。

高校時代のよしみ+藝大生ということもあって電話1本で即採用された八虎は、バイト初日から「腐っても藝大生だから教えられることは教えよう」と意気込むのですが、慣れない子供相手に最初は少し空回り気味でした。

その中でも特に「(絵を描くのが)めんどくさい」と言って手を動かさない翔也くんという男の子に、「ピカソってなんですごいの?」と聞かれた八虎は、それに答えられず彼に“ザコ”認定されてしまいました。

そして、それがきっかけで八虎は橋田にピカソについて教えてもらうために連絡を取り、2人で箱根の「彫刻の森美術館」にある「ピカソ館」に一緒に行ってもらったお礼に、彼を佐伯先生の絵画教室にバイトとして紹介することになったのです。

この記事では後の2つの見どころで、八虎と翔也くんのエピソードと、橋田と小枝さえちゃんという絵を描くのが好きな明るい女の子のエピソードをピックアップしてご紹介します。

 

やっぱり佐伯先生は藝大の先生とは違ってどこか不思議な安心感のようなものがありますね。
きっと彼女のような人はどんな教科やジャンルでも優れた先生になっていたんでしょう。

またそれでいて、ただ優しいだけでなく高校時代の八虎の心を突き動かすほど説得力のある言葉を使う人なので、今回も八虎は彼女の言動から非常に多くのことを学んでいくことになりますよ。

 

八虎“先生”が絵を描かない生徒の心を開いていく

翔也くんは絵画教室に通ってはいるものの、いつも「めんどくさい」と言って課題に取り組もうとしない小学6年の男の子です。

彼は作品を持って帰っても母親に邪魔そうに扱われ、また6年生になってから周りが勉強や成績の話をするようになって置いていかれているような感覚に襲われているようで、八虎には「楽しくてよかったねで終われるほどガキじゃない」という胸の内をこぼしていました。

しかし、ある時翔也くんが“メカを描くのが好き”ということを知った八虎はその彼の描いた絵を褒め、佐伯先生に彼が描きたいものが描ける課題を提案してそれが上手くなるように指導をしたのです。

するとそれがきっかけで彼は意欲的に作品作りに取り組むようになり、自分の絵に対するこだわりが出てくると同時に他の子の絵も褒めるようになりました。

そこからの翔也くんは本当にいきいきと作品を作るようになり、八虎ともすっかり仲良くなったようで見ていて微笑ましかったですね。
(そもそも八虎の性格的に彼が最初子供たちと馴染めていない方が意外でしたが。)

メカと特撮が好きで、そのメカの絵を母親に褒められた翔也くんがこの先どんな絵を描き上げていくのかがとても楽しみです。

 

絵が好きなのに上手く描けないと嘆く生徒に橋田が取った行動とは?

絵画教室に通っている小枝ちゃんは絵の他にもたくさんの習い事をしている明るい女の子です。

そんな彼女が展覧会用の絵を描いている時期に、父親に自分の絵を上手い大人の絵と比べられたこと、水泳教室で自分だけ進級できなかったこと、友達と遊ぶ時間が無いことなどが重なって、少し気落ちしていることがありました。

そして後日、そういう状況の中で翔也くんと喧嘩したことがきっかけとなり、彼女の絵は橋田曰く「絵が暗くなった反面原色が多くなりモチーフも小さくなった」つまり「消極的で攻撃的」な絵になってしまったようなのです。

その後、とうとう限界を迎えた彼女は、授業終わりの作品の発表会で自分の絵のダメなところばかりを説明し、挙げ句の果てにその絵を放り投げて、上手く描けない自分を卑下しながら泣き出してしまいました。

そんななか、次の授業日に橋田は小枝ちゃんに「今日は僕と合作せえへん?」と提案し、その日2人は即興で1枚の絵を作り上げていきます。

そして、彼女は完成したその絵を見て大喜びしていたのですが、父親に合作だからと絵を半分にちぎられかけたことを最後に絵画教室を辞めてしまいました。

この結末だけ読むとバッドエンドのようですが、後日、橋田の元に全ての習い事をやめた小枝ちゃんが挨拶に来て、一緒に絵を描いてくれたお礼を伝えていました。

それを受けて橋田は八虎に「(子供に入れ込み過ぎてしまうから)先生にも向いてないわ」と言ったものの、その翌日に佐伯先生に「どうして先生になったのか」「小枝ちゃんについてどう思うか」と尋ねていたみたいですね。

きっと橋田も先生になったら生徒のことをよく見てくれるいい先生になりそうなので、この春休みのバイトの経験からこの先彼がどんな道を歩んでいくのかが楽しみになりました。

 

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まとめ

今回のエピソードは八虎と橋田の今後に大きな影響を与えるものになったような気がします。

特に橋田は八虎と大学が違うため頻繁に様子が描かれることがないので、次登場する時に何かしら変化が現れているんじゃないかと期待してしまいますね。

有意義な春休みを過ごした八虎が、次巻から始まる大学生活2年目をどう過ごしていくのか楽しみです。

また、この第11巻の最後には、久々の人物が驚きの登場の仕方で1ページだけ描かれていました。

はたしてそれは一体誰なのか?
気になる方はぜひご自身の目でそのページをチェックしてみてください。

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以上、『ブルーピリオド』第11巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。

 

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