[ネタバレ注意]『絶望集落』最終第3巻|絶望完結!怪物たちによる悲劇がもたらした結末は!?
今回は、地方を襲う怪物たちの脅威が止まぬまま突然の最終巻を迎えた絶望のパニックマンガ『絶望集落』、その第3巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)
その表紙がこちら。
何人も積み重なった死体の山の奥に、今回の絶望を引き起こした猿の怪物・経立がたたずんでいます。
最終第3巻までを含む『絶望集落』の記事一覧はこちら↓
『絶望集落』の記事一覧
さて、この『絶望集落』はこの第3巻で最終巻となるのですが、ここにきて“絶望”はこれまでの比ではないほど加速していくことになります。
予想を遥かに上回る異常事態の連続から、三沢たちは、町の人たちは生きて逃れることができたのでしょうか?
今回の記事では、そんな『絶望集落』の最終第3巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。
ネタバレを含みます。ご注意ください。
もくじ
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『絶望集落』2巻の振り返り
以下の記事に『絶望集落』第2巻の見どころをまとめています。
[ネタバレ注意]『絶望集落』第2巻|襲い来る猿の怪物によって絶望はさらに加速していく…!
では、さっそく第3巻の内容の方に入っていきましょう。
『絶望集落』最終第3巻の見どころ&感想[ネタバレ]
三沢と母親の再会は予想外の形で果たされることに…
この第3巻は前巻の続き、三沢が他の家族とはぐれた人たち数人と一緒に猿の怪物がはびこるモール内に母親を探しにいくシーンから始まります。
途中で猿と遭遇しながらもなんとか助け合いながら捜索を進めていく三沢たち。
すると彼の目の前に仲間2人を引き連れた不良の川田が現れたのですが、なんと彼らは猿に追われた時の時間稼ぎとして女性を3人ロープで繋いで引き連れており、その中に三沢の母親も含まれていたのです。
母親を返してほしいという三沢に対して、同行していたおばさん+鶴田さんの持つライフルと交換という非道な要求をしてくる川田。
しかし、この交渉が進む前に彼らはさらなる緊急事態に巻き込まれていくことになります。
お母さんがまだ生きていて再会できたのは喜ばしいことなのですが、まさか猿ではなく人間の悪意に晒されていたのは衝撃的でした…。
ちなみにこの川田という男はただの不良ではなく頭もいいようで、悪いこととわかっていながら非人道的でも一番合理的な手段を取ることができる少し厄介なタイプの人物です。
こういう人間は調子に乗ってやられてしまうということが少ないので、ここから三沢は最後まで彼に翻弄されていくことになります。
猿ではない熊や猪の経立がモールを襲う!
上記の交渉をしている最中、猿たちによる遠吠えが鳴り響いたかと思えば、それが病んだ瞬間に大量の猿がモールの中に逃げるように流れ込んできました。
そしてその群れを割くようにして後から入り込んできたのは猪の経立、つまり猿たちは自分達の天敵となる別の経立から逃げてきたのです。
それによって三沢たちは1階からの脱出を諦めて3階の駐車場に停めてあるバスで脱出するために移動を開始したのですが、その道中でも新たな脅威が彼らを襲います。
それは全長がモールの4階ほどの高さもある超巨大な熊の経立でした。
そんな巨熊が伸ばした前足によって川田の仲間2人と三沢のお母さんは殺されてしまい、彼らは1階に続き3階からの脱出も諦めなくてはならなくなりました。
猿だけでもここまで追い込まれているのに、ここにきて猿以外の経立が出現するなんて想像もしてませんでしたね…。
猿の経立は不気味で気色の悪い感じで描かれていたのと比べて猪と熊は禍々しさすら感じる風貌で、もはや人間が武器を持った程度で太刀打ちできるような相手ではないことは明らかです。
しかしこんな絶望的な状況でも、この後彼らはモールからの脱出へ向けた一筋の希望を見ることになります。
モールを脱出して生き延びることができたのは誰!?
猿に追われ猪と熊に退路を塞がれた三沢たち。
そんな状況で三沢の友達の田上が取り乱し、皆が彼を追う形で無理やりバックヤードから外に出ると、そこには1台のパトカーが停まっていました。
これでようやく脱出できると思ったその瞬間、なんと中にはモニタールームにいたはずの警備員が乗り込んでおり、警察から奪った銃で田村を撃ったのです。
これでパトカーで脱出という手段も絶たれた彼らでしたが、外に出られたことで川田が「原チャで逃げる」と言い出し、続けて言った「もう1人乗せられるから猿を倒せるやつに来てほしい」という言葉を受けて鶴田さんが彼について行ってしまいました。
はたして、三沢はこのまま怪我人の田上と共に見捨てられてしまうのでしょうか?
クライマックスとなるモールからの脱出のシーンは、ぜひ絵と一緒にご自身の目でご覧ください。
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まとめ
完結までの全3巻の間、ずっと怪物たちのターンで人間たちの反撃は一切ありませんでした。
正直打ち切りのような終わり方だったのでまだまだ描き切れていない話の展開があったのかもしれませんが、どこかで猿たちに一矢報いるシーンが見たかったですね。
ただ、漫画担当の白山先生は影の使い方や経立のような怪物の描き方が特徴的だったので、またその持ち味を活かした別の作品も読んでみたいです。
また、原作の蔵石ユウ先生が生み出す世界観は『食糧人類』やその続編となる『食糧人類Re:』でも読むことができるので、気になった方はぜひそちらもチェックしてみてください。
以上、『絶望集落』最終第3巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。
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