[ネタバレ注意]『救い給え、殺り給え』第2巻|ハクトと雫の「使命」は周りを巻き込んで加速していく…

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今回は、神に『願い』を叶えてもらうことと引き換えに100人の人間を殺しによって地獄行きから救うミステリーサスペンス『救い給え、殺り給え』、その第2巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)

その表紙がこちら。

救い給え、殺り給え 2 (ヤングアニマルコミックス)

神の「使命」を受け「犯罪を犯す、または犯罪に巻き込まれる人の未来が見える」という特殊能力を授かった少女・雫が血に塗れた姿で表紙を飾っています。

 

さて、この第2巻ではハクトと雫の他にもう1人、神からの「使命」を受け特殊能力を持った人間が彼らの“仲間”になります。

依存する、されるの関係になりつつあるハクトと雫の間を掻き乱す存在となってくれていたので、第1巻よりもさらに読み応えのある展開が繰り広げられていましたよ。

 

今回の記事では、そんな『救い給え、殺り給え』の第2巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

 

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『救い給え、殺り給え』1巻の振り返り

以下の記事に『救い給え、殺り給え』第1巻の見どころをまとめています。

[ネタバレ注意]『救い給え、殺り給え』第1巻|宮月新先生最新作!100人の人間を地獄行きから救う物語!

 

では、さっそく第2巻の内容の方に入っていきましょう。

 

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『救い給え、殺り給え』2巻の見どころ&感想[ネタバレ]

ハクトが警察の黒崎とともに「使命」を遂行する!?

前巻の最後に雫の家にやってきて、雫が神の「使命」を受けたものだと感づいた警察の黒崎という男に、自分も「使命」を受けていることは隠して近づくハクト。

そして彼は雫が殺人を犯す未来を見た男性のことを黒崎に伝え、「犯行を阻止したいが雫の能力を世間に晒したくない」というもっともらしい理由をつけて、彼に捜査を手伝わせて欲しいとお願いします。

そこから2人は見当たり捜査で犯人を発見し追い詰めたのですが、なんとハクトはナイフを持った犯人に対して黒崎の背中を押して刺させ、そのナイフを抜いて犯人を追いかけそのまま殺してしまったのです。

その後、刺された傷を抑えながら追いかけてきた黒崎に彼はネタバラシをし、黒崎が与えられた特殊能力「非生物を消滅させる炎」を確認してから「傷を治癒しければ死体を消せ」と脅迫し能力を使わせました。

これによってハクトと雫だけでなく黒崎の腕の痣の数字まで減ったので、神は彼を2人の“協力者”だと認識したようです。

 

「警察という厄介な立場の男が現れたな…」と思っていたのですが、こうもあっさり共犯に持ち込んでしまうとは予想外でしたね。

もちろん完全に味方になった訳ではないようなので、今後の彼の動向によって物語がどう動いていくのか楽しみです。

 

ハクトの「神に叶えて欲しい『願い』」が明らかに

後日、再び黒崎と会ったハクトと雫は、ハクトの案内である雑木林に足を運びます。

そこには、以前彼が殺した雫の叔母さんの亡骸があり、彼はそれをしずくに見せた上で「自分と別れて違う道を進む」か「自分とともに生きるか」を彼女に選ばせようとしていました。

そして彼女が「地獄から救ってくれたから」という理由で「ハクトとともに生きる道」を選んだ後、今度は彼はそんな雫を人質にとり、黒崎に「叔母の死体を焼滅させてください」という“お願い”をします。

その後、その“お願い”を実行した黒崎が「こんなことまでしていったい何の願いを叶える気なんだ?」と尋ねると、ハクトは「もうひとつ見せたいものがある」と言って2人を別の場所へと案内しました。

そこにいたのは彼のお母さん。
彼の願いは「母さんを笑顔にすること」という何とも単純なものだったのです。

一見くだらないように見える願いですが、彼にとってはそれが“全て”だそうで、彼はそれ以上語ることなくその場を去っていきました。

 

最初から神の「使命」のことを知っていたり殺しをためらわなかったりと謎な部分が多かったハクトですが、ここにきて彼の素性や過去について触れられてきましたね。

神に願わないと笑顔にできないなんて、彼と母親の間にいったい何があったのでしょうか?
その秘密が明かされる時が楽しみです。

 

雫が黒崎と2人で予知した犯罪を食い止める!?

ハクトと別れた直後、雫は男子高校生3人が「いじめ」の犯罪を犯す予知を見ます。

そしてそれに気づいた黒崎は彼女に「俺が止める」と宣言し、さらに「俺が誰も殺すことなく犯罪を止めることができたらハクトと決別するんだ」という条件を提示しました。

結果的に、2人は誰も殺さずいじめによる犯罪を止めることができました。
しかし、それだけでは2人の腕の痣の数字は減らなかったのです。

どうやら痣の数字が減る時というのはその犯罪者予備軍が死んだ時だけのようで、今回の黒崎のやり方では高校生3人が寿命で死んで天国へ召されるまで痣は減らないようなのです。

この事実を受けて「殺して罪を止めるしかない」と悟った黒崎は、「これからのことは少し考えさせてくれ」と言って気を落として帰っていきました。

この第2巻は、黒崎の痣の数字が“2人と出会う前にすでに2人が殺していた数”までカウントされ、神に「完全に仲間」だと認定されたところでおしまいとなります。

 

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まとめ

3人目の仲間が“警察”であり、さらには“証拠となる死体を焼滅”させられるとあって、一気に雫とハクトが動きやすくなったような気がしますね。

ただ黒崎は正義感のある男のようなのでこのままハクトの言いなりのままだとは考えにくいのですが、次巻以降で彼がどんな動きを見せ、どんな展開をもたらしてくれるのか期待が高まります。

そしてこの巻の最後には、通り魔に襲われた雫の両親の死に神の「使命」を受けたものの存在が絡んでいるのではないかという疑惑が浮かび上がっていました。

ハクトの腕の痣の数字は雫と同じなので彼が通り魔だということは考えにくいのですが、最後のページに冷たい目をした彼の姿を描いた意味深な演出が少し気になりますね…。

はたして次巻、雫の両親の死の真相は明らかになるのでしょうか?
今から続きが待ち遠しいです。

 

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以上、『救い給え、殺り給え』第2巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。

 

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