[ネタバレ注意]『救い給え、殺り給え』第1巻|宮月新先生最新作!100人の人間を地獄行きから救う物語!

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今回は、実写映画化もされた『シグナル100』や人気作『虐殺ハッピーエンド』の原作を務める宮月新先生の最新作『救い給え、殺り給え』、その第1巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます)

その表紙がこちら。

救い給え、殺り給え 1 (ヤングアニマルコミックス)

真っ黒な背景の中、このマンガのメインキャラクターである灰谷雫とハクトが赤いリボンで結ばれて表紙を飾っています。

 

〜追記〜
第2巻以降の最新記事一覧はこちら↓
『救い給え、殺り給え』の記事一覧

 

さて、この『救い給え、殺り給え』は『虐殺ハッピーエンド』の宮月新先生の新作ということもあり、第1巻の発売前から読むのを楽しみにしていた作品でした。

『虐殺ハッピーエンド』のときは「タイムリープ要素」を組み込んでいたりと、宮月先生の作品は「サスペンス×特殊能力」という独特な設定が他とは違って面白いんですよね。

もちろんこの『救い給え、殺り給え』でも特殊能力は健在で、話が進めば進むほど様々な要素が絡み合ってくる、先の展開が楽しみなエピソードとなっていました。

 

今回の記事では、そんな『救い給え、殺り給え』第1巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

 

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『救い給え、殺り給え』のあらすじ

以下に『救い給え、殺り給え』のあらすじを載せおきます。

灰谷雫は、両親に先立たれ、居候先の叔母には暴力を受け、人生に希望を見出せなくなっていた。
そして彼女の「ある特定の未来が見える」という特殊能力によって、周りの他人にすら絶望してしまう。
もう自殺しよう…と決意したその時、ハクトと名乗る謎の男が現れる。
ハクトに「雫の能力が必要だ」と迫られ、両親と死別してから初めて誰かに必要とされた雫は、つい能力を使ってハクトの陰謀に手を貸してしまい…?

引用:『救い給え、殺り給え』|マンガPark(マンガパーク)

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では、さっそく第1巻の内容の方に入っていきましょう。

 

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『救い給え、殺り給え』1巻の見どころ&感想[ネタバレ]

願いを叶える条件は「100人の人間を地獄行きから救うこと」

あらすじにある雫の「ある特定の未来が見える」特殊能力というのは、「犯罪を犯す、または犯罪に巻き込まれる人の未来が見える」というものです。

そして、その能力によって親身になってくれている担任がひき逃げを起こす未来を見て、「生きてたって嫌なものを見るだけ」と自殺しようとしたところ、彼女のもとにハクトという男が現れます。

彼は彼女の見た「ひき逃げ」を止めようとすぐに行動を開始してくれたのですが、その止め方が「自分自身が担任の乗る車にバイクで衝突して無理やり止める」というもので、結果的にその車は電柱に衝突し担任はその事故による衝撃で命を落としてしまいました。

その後、彼は自信が持つ「傷を癒す力」で自分の怪我を治し、雫に「神に『願い』をひとつ叶えてもらうことと引き換えに100人の人間を地獄行きから救う」という使命を自分たちが負っていることを説明します。

つまり担任は、ひき逃げを起こして“地獄行き”となっていたところを、ひき逃げを起こす前に雫とハクトによって“地獄行き”から救ってもらった、という事になったのです。

そして「僕と一緒に神が下した使命を果たしてくれませんか?」とお願いをするハクトに対し、雫は最初は拒否の姿勢を示すのですが、彼が自分を必要としてくれることと「神があなたのご両親を生き返らせてくれるかも知れない」と聞いて、彼を少し受け入れ始めたようでした。

 

ハクトは終始雫に紳士的な態度で優しい言葉を投げかけていましたが、一体彼がどんな「願い」を叶えようとしているのかが気になるところですね。

担任の先生を除いて後99人、ここから2人の「罪を犯して地獄に落ちる人を罪を犯す前に殺していく」物語が幕を開けます。

 

“救う”べき地獄に堕ちる人の「基準」とは?

次の日、学校へ行った雫は上級生の男子が万引きをする未来を見てしまいます。

そして放課後、その男子が万引きする現場を実際に目撃した彼女は、彼女なりに変わろうという思いから彼に声を掛けるのですが、彼が所持していたナイフで腕を切られてしまいました。

しかしその後、その場から逃げた男子の前にハクトが現れ、彼はここで1つの検証をすることにします。

彼によると「地獄行き」には「判定基準」があるようで、その基準は「人間の法で罪で裁かれたことが有るか否か」だというのです。

そこで彼は「罪を犯した彼を逮捕される前に殺したらどうなるか」という検証をし、結果的に雫とハクトの腕にある「救うべき残り人数を示す痣」の数は99から98へと変わりました。

その事実を受けて雫はハクトのことを「ただの殺人鬼」だと責めるのですが、もはや彼女は自分と一緒にいて自分を必要としてくれるハクトに依存してしまっており、これからも葛藤の中で彼と一緒にいることを選んだのでした。

 

この万引きをした男子高校生は最終的にハクトによって首を切断されて殺されており、そのシーンの絵はなかなかショッキングな1コマでしたね…。

作画のミドリ先生はこの『救い給え、殺り給え』が初めての連載みたいなのですが、絵も見やすく表情のかき分けも素晴らしいので、次巻以降さらに作品に絵が馴染んでいくのが楽しみです。

 

3人目の“神の使命”を負うものが現れる!

この第1巻の最後には、雫とハクトと同じように“神の使命”を負い腕に数字の痣を持つ者が登場します。

その人物は警察の「見当たり捜査員」である黒崎という男性で、どうやら以前からハクトを追っているようなのです。

ただ、なぜか「神の使命を受けたもの」は映像や写真に痕跡が一切残らないようになっているため、彼は“写真の歪んだ空間の後ろにいる人物”としてハクトを追っているみたいですね。

そして、そんな彼が体調を崩して1人で寝込んでいる雫の元へとやってきて、写真について「心当たりはないのか?」と尋ねた後、彼女の腕の痣を見つけて「俺も同じなんだ」と見せつけてきました。

はたして、彼は警察でありながら2人の協力者となる人物なのでしょうか?
その真相は次巻で明らかになるようです。

 

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まとめ

今回は第1巻ということもあり「特殊能力のルール解説」のようなエピソードがメインでしたが、もうこの時点でかなり興味を惹きつけられる内容となっていましたね。

個人的にはそれぞれの持っている能力が限られている分、協力し合わないと“神の使命”をクリアできない、というのが後に様々な見どころを生み出すんじゃないかと期待しています。

ハクトの狙いや警察の介入なども気になるところではありますが、はたして彼らは100人を“地獄行き”から救って本当に神に「願い」を叶えてもらうことができるのでしょうか?

次巻以降の展開からも目が離せません。続きが楽しみです。

 

〜追記〜

『救い給え、殺り給え』2巻の感想記事

以下の記事に『救い給え、殺り給え』第2巻の見どころをまとめています。

合わせてご覧ください。

[ネタバレ注意]『救い給え、殺り給え』第2巻|ハクトと雫の「使命」は周りを巻き込んで加速していく…

 

以上、『救い給え、殺り給え』第1巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。

 

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