[ネタバレ注意]『リバーベッド』第1巻|10万円で人が死ぬ街で13歳の少年が生き抜くサバイバルマンガ!

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今回は、引っ越してきた街で“関わってはいけない人たち”に関わってしまった少年たちの危険な生存戦略を描く『リバーベッド』、その第1巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)

その表紙がこちら。

リバーベッド(1) (モーニングコミックス)

メッセージアプリが表示されたスマホを手に持つ傷だらけの少年。

彼がこのマンガの主人公であり、“10万円で人が死ぬ街”で生き抜いていかなくてはならなくなった新井流星です。

 

〜追記〜
第2巻以降の最新記事一覧はこちら↓
『リバーベッド』の記事一覧

 

さて、このマンガの原作者は『ルポ川崎』という、神奈川県川崎区川崎区を舞台としたドキュメンタリー作品を手がけた磯部涼先生です。

僕はその作品を読んだことはなかったのですが、調べた限りだと日本の未来の縮図とも言える過酷な住環境の都市・川崎区を、ありのままに書き表したルポタージュのようですね。

そしてこの『リバーベッド』は、その『ルポ川崎』を出発点として新しい世界観のフィクション作品に挑む、という形で企画が始まったと公式Twitterには書かれていました。

確かにドキュメンタリーが原点なだけあって、流星をはじめとするその街の少年たちの置かれている環境がかなりリアルに描かれているんですよね。

それによって、“上”に抗えずに行くところまで行くしかなくなった少年たちの必死さやどうしようもなさがひしひしと伝わってくるような、そんな緊張感が張り詰めるマンガに仕上がっていました。

一度読み始めると、流星たちの“生存戦略”に引き込まれること間違いなしだと思います。

 

今回の記事では、そんな『リバーベッド』の第1巻の見どころを、感想も含めてまとめています。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

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『リバーベッド』のあらすじ

以下に『リバーベッド』のあらすじを載せておきます。

中学生の溺死事件が相次ぐ街、川淵。
父とこの地に住むこととなった少年、流星。
不良グループに絡め取られるように、死者が出た河岸へ導かれ――。
13歳のサバイバル、開幕!

引用:リバーベッド|コミックDAYS

上記リンクから冒頭部分の試し読みが無料でできますよ。

 

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『リバーベッド』1巻の見どころ&感想[ネタバレ]

それでは、さっそく第1巻の内容に入っていきましょう。

なぜ川淵という街では“10万円で人が死ぬ”のか?

タイトルや冒頭にも書いた“10万円で人が死ぬ街”というのは、今作の舞台である中学生の溺死事件が相次ぐ工場地帯の川淵のことを指します。

ではなぜこの街の中学生は“10万円で死んでしまう”のか?

それは同じ中学生が仕切っている不良グループが運営する「ファンド」という集金システムのせいでした。

なんと彼らは目をつけた中学生をグループに加入させた上で「1週間で10万円」といった金額を集めさせ、達成できなかった者には酒を飲ませた上で海を泳がせるというペナルティを課すのです。

そういったことが大人の知らないところで行われており、流星がこの街に引っ越してきた時点ですでに2人の中学生が溺死させられていました。

そしてこの物語は、その流星もこの不良グループに目をつけられ、いかにしてノルマをクリアしこの街で生き抜いていくかが描かれていきます。

 

集金ノルマのために中学生たちは犯罪に手を染めていく…

転校してきた流星とすぐに仲良くなり、そのまま一緒に不良グループに加入させられて大輝と翔太。

そんな3人に最初に課せられた集金ノルマは「3人で1週間で10万円」でした。

「3人で10万」とはいえ中学生のお小遣い程度では足りずに焦る彼らでしたが、今回はひとまずタワマン暮らしの大輝が親のカードを内緒で使ってくれたことで、なんとかノルマをクリアすることができました。

しかし入金した直後にも関わらず、不良グループを仕切る内田は彼らに「3人で1週間で30万円」という新たな集金ノルマを課してきたのです。

そんな終わりが見えない状況をなんとか生き抜いていくために、流星はひったくりを試みたり、翔太は友達のいる別のグループで古い店に強盗に入ったりと、次第に犯罪に手を染めていくようになります。

ただ、翔太はその強盗の最中に店の住人に背後からバットで頭を殴られてしまい脳挫傷で意識不明の重体に、大輝も10万円を引き出したことが親にバレて同じ手が使えなくなっていました。

残り6日で流星と大輝の2人で30万を用意する、そんな絶望的な状況で流星は、ここから“1つの博打”に打って出ることにします。

 

RMTトレードを駆使して6日で30万を稼ぎ出せ!

上記に書いた流星が行う“1つの博打”とは、「RMT(リアルマネートレーディング)」と呼ばれるゲームのアカウントなどを現実の通貨で売買するという方法でお金を稼ぐことでした。

ノルマの入金日まであと5日というタイミングで、引っ越してきたばかりで家にWi-Fiがない流星は、大輝の親には内緒で彼の家の押し入れに仮住まいさせてもらうことにします。

そして彼はこの日から学校にもいかずに、ひたすらリセマラを繰り返していいガチャを引き、それを育ててRMTサイトにアップしてアカウントを売買する、という一連の流れを繰り返していったのです。

その後、入金日まであと3日に迫った時には15万ほどを稼ぐことができたのですが、その辺りから同じゲームの出品者が増加しなかなかアカウントが売れなくなってきてしまいました

はたして、彼らは30万という大金を稼ぎきり、不良グループのノルマを収めることができるのでしょうか?

最後の最後までギリギリの綱渡りが描かれるこの第1巻のラストシーンは、ぜひ絵と一緒にご自身の目でご覧ください。

「今すぐそのシーンを読みたい!」という方は以下の記事にこの『リバーベッド』第1巻を無料、またはお得に読める方法をまとめているので、ぜひご活用ください。

 

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まとめ

この第1巻は1冊全体を通して、進む先に救いもなければ引き返すこともできない苦しい展開に、底なし沼にズルズルと引きずり込まれていくような感覚を味わいながら読み進めていました。

第3者の視点で読んでいると「他にもっとやり方とか頼れる人もいるだろうに」と思ってしまいますが、中学生でこの当事者になれば「自分でなんとかするしかない」と考えてしまいそうですよね…。

ちなみに、この物語の冒頭には流星が「僕が死ぬまでの物語だ」というナレーションと共に海に沈んでいく様子が描かれていました。

はたしてこのまま本当に救いもなく、彼が死んでしまうまでが描かれるストーリーになってしまうのでしょうか?

どうか次巻以降のどこかで、流星たちが不良グループに何か一矢報いる展開を期待したいですね。

 

追記:『リバーベッド』2巻(9話〜)の感想記事

以下の記事に『リバーベッド』第2巻の見どころをまとめています。

合わせてご覧ください。

 

以上、『リバーベッド』第1巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。

 

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