[ネタバレ注意] 雨瀬シオリ『ここは今から倫理です。』第1巻 [感想]|「倫理」がテーマの新しい高校教師マンガ

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今回は、主人公が倫理担当の高校教師というこれまでに無い新しい“教師マンガ”のご紹介です。

そのマンガがこちら。

ここは今から倫理です。 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

ここは今から倫理です。』です。

 

以下あらすじです。

「倫理」とは人倫の道であり、道徳の規範となる原理。学ばずとも将来、困る事はない学問。しかし、この授業には人生の真実が詰まっている。クールな倫理教師・高柳が生徒たちの抱える問題と独自のスタンスで向かい合う――。新時代、教師物語!!

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ちなみに、「教師マンガ」というジャンルは僕が勝手に作りました。

「学園マンガ」だと生徒がメインのイメージが強かったので、先生が主人公の本作では少し違うかなあ、と。

 

このマンガは基本的に1話完結です。

話ごとに問題を抱える生徒が登場し、その問題を倫理の高柳先生が過去の偉人の言葉を借りて生徒の問題と向き合う、というストーリーになっています。

 

僕は高校の授業とセンター試験で倫理を選択していたのですが、当時はあまり哲学などには興味が持てませんでした。

ただそのおかげで、このマンガの内容と当時に学んだことが結びついてより面白く読めているのはありがたいことです。

失礼ながらも欲を言えば、高柳先生のような先生に倫理を教えてもらいたかったですね。

 

今回の記事では、そんな『ここは今から倫理です。』第1巻の見どころを感想も踏まえてまとめてみました。

内容にも触れますので、ネタバレにはご注意ください。

 

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『ここは今から倫理です。』の見どころ

自分の視野と世界の視野

第2話で、「学校にはくだらない人間しかいない」と考える頭のいい女子生徒が登場します。

「本を読んでネットで調べればわからないことはない」という女子生徒に高柳先生はショーペンハウアーの言葉を借りてこう言います。

ここは今から倫理です。

“誰もが自分の視野の限界を世界の視野の限界だと思っている”

 

僕はこのブログを書くようになってからいろんな本を読むようになりました。

たくさんの頭のいい人たちの考え方を学んで、自分も頭が良くなったように錯覚していたんですね。

この先生のセリフで気付かされました。

さすが倫理がテーマのマンガです。考えさせられることも多いです。

 

善と悪はいつだって曖昧

第3話で、いじめられっ子を救えるような「いい先生」になりたいという生徒が登場します。

喫煙者の高柳先生は、タバコ嫌いの他の先生から喫煙可の社会準備室を追い出された話を持ち出してその生徒にこう言いました。

ここは今から倫理です。

私は−不当に部屋を追い出されたいじめられっこですか  強制的に毒を吸わせたいじめっこですか…?

 

これを聞いて混乱する生徒に、先生は老子の言葉を借りて「善人も悪人もみな善人だ」と伝えます。

そう思えなければ、あなたはいじめっこをいじめる先生になってしまう、と。

「人の立場によって善悪は変わる」

忘れがちだけど、大切なことですね。

 

不安は自由のめまいだ

第5話に、倫理の授業で毎回寝る生徒が登場します。

その寝不足の原因が夜遊びなのですが、そんな生徒に先生は「話がしたい」と電話番号を渡します。

暇で退屈で仕方がない生徒は何かの縁を感じ、先生に電話をかけます。

その会話の中で先生はキルケゴールの言葉を借りてこう言います。

ここは今から倫理です。

 

そんな“自由”に不安を感じている生徒に先生は映画を勧め、“自由はないけど楽しい時間”の過ごし方を教えます。

“不良更生話”は学校が舞台のマンガには良くある話ですが、いかにも「倫理」っぽい解決の仕方ですよね。

『雨に唄えば』

僕も観てみたくなりました。

 

まとめ

 

マンガとは思えないほど、“考えさせられる”内容が多いマンガでした。

かといって堅苦しさは全くなく、ストーリーも1話ごとに綺麗にまとまっていてとても読みやすいです。

笑えるようなマンガではないのかもしれませんが、僕はとても夢中になって読むことができました。

本を閉じた時には、不思議と満足感があります。

「倫理」というお堅いイメージのあるテーマに気軽に触れることができる素晴らしいマンガだと思いました。

2巻が楽しみです。

 

では、ありがとうございました。

 

〜追記〜

『ここは今から倫理です。』第2巻の感想記事

2018年6月19日発売の『ここは今から倫理です。』第2感の見どころを以下の記事で紹介しています。

こちらもあわせてどうぞ。

 

 

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