[ネタバレ注意]『ブルーロック』第10巻|個がぶつかるエゴむき出しのサッカーサバイバルマンガ!
今回は、300人のFWの中からたった1人の日本をW杯優勝に導くストライカーを生み出す異色サッカーマンガ『ブルーロック』、その第10巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)
その表紙がこちら。
ケタ違いの俊敏反応、フィジカル、体幹と無尽蔵のスタミナを武器とするネガティブストライカー・時光青志が満面の笑みで表紙を飾っています。
〜追記〜
第10巻以降の最新記事一覧はこちら↓
『ブルーロック』の記事一覧
いきなりですが、僕は普段あまりスポーツマンガを読まず、特にサッカーはその中でも興味のない部類のスポーツです。
しかしこのマンガは原作があの『神様の言うとおり』の金城宗幸先生ということもあり、他のよくあるスポ根マンガとは全く別次元の作品となっているんですよね。
“青い監獄”で負ける=夢の終わりなので、登場人物たちにとっては命をかけたデスゲームをさせられているに等しく、サッカーをやっているとは思えない緊張感でストーリーが進んでいくのもこのマンガの魅力の1つだと思います。
以下のツイートは『ブルーロック』第10巻を初見で読んだときの感想ツイートです。
↓
『#ブルーロック』第10巻読みました!
普段スポーツマンガを読まない僕が今どハマりしているマンガです
最近1巻から読み始めてやっと追いついて、9巻とマガポケとの空白が埋まるこの巻の発売を待ち望んでいました各プレーごとに想像を超えた展開が描かれていくのでもう鳥肌立ちっぱなしでした… pic.twitter.com/UrfmAlTuqX
— JIBO@マンガ紹介ブロガー (@yugioh8sedori) August 17, 2020
今回の記事では、そんな『ブルーロック』第10巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。
ネタバレを含みます。ご注意ください。
もくじ
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『ブルーロック』のあらすじ
このブログで『ブルーロック』を紹介するのは初めてなので、以下にあらすじを載せておきます。
2018年、W杯。日本代表は無残に散った。今回もベスト16止まり…。
アジアでは強豪?組織力は世界レベル?そんなことは、もう聞き飽きた!
狙うは“W杯優勝”だろ!?
課題は、絶対的エースストライカーの不在。
悲願“W杯優勝”のために最強のストライカーを誕生させるべく、日本フットボール連合は300人の青少年FWを招集する。
無名の高校生FW・潔世一は299人を蹴落とし、最強のエースストライカーとなれるか!?
上記リンクから冒頭2話を無料で読むことができますよ。
『ブルーロック』10巻の見どころ&感想[ネタバレ]
それでは、さっそく第10巻の内容に入っていきましょう。
糸師凛が敵味方全てを操りフィールドを支配する!
この第10巻は二次選考の4thステージ、潔・馬狼・凪・千切のチームと凛・蟻生・時光・蜂楽のチームの対戦で、凪のシュートによって2対2の同点になったところから幕を開けます。
この状況を受けて凛は「こっからは俺がフィールドを支配する」「全力でついてこい」と言い、キックオフ早々時光へとバックスピンのかかったパスを出しました。
そのボールを時光が持ち前のフィジカルでキープしている間に彼は有利なポジションを取るために動き出し、ボールは時光から蜂楽、蟻生へと渡っていきます。
そして蟻生が高いジャンプ力を生かしたチェストトラップでボールを受け、絶妙な位置でボールをもらい鮮やかなフェイクで止めにきた凪をあっさりと抜いていく凛。
しかし潔はそれを読んでおり「凛の一歩先に届いた!」と思ったのも束の間、すでにその時にはボールは蜂楽へと渡っており、完全に裏を突かれた潔達は蜂楽のゴールによって1点を取られまたリードを許してしまいました。
本気を出して敵味方全てを使ってフィールドを支配するようになった凛を、潔たちは止めることができるのでしょうか?
潔達のチームの能力が噛み合い始めたことでこのまま押していけるかと思ったのですが、それでもやはり凛のポテンシャルは計り知れないものがありましたね。
冒頭から互いに1歩先を読み合う展開に胸が熱くなりっぱなしでした。
潔世一が対「糸師凛」専用方程式でゴールを奪う!
蜂楽のゴールの後、馬狼のイレギュラーな動きで1点を取ったものの凛のフリーキックによって1点を返されてしまい、点数は3対4と潔達はもう後がない状況に追い込まれてしまいました。
しかし潔はそのフリーキックから「凛の視点から新しい角度で俺が“潔”を使うことができれば…」と新たな可能性を見出し、キックオフと同時に馬狼に連動するような形で走り出します。
時光ともつれ合う馬狼を囮に使って自分でボールを運び、敵も味方も密集してきたところで逆サイドを走っている千切に向けてパスを出す潔。
そして彼はゴールへ向かう集団の中から1人飛び出し千切のパスからのダイレクトシュートを狙おうとするのですが、それでも凛は後から追いついてきてギリギリシュートブロックの間合いに入ってきました。
ですが潔は“凛がギリギリシュートを止めにくる”と最初から仮定して動いており、そのパスを一瞬スルーして足を出し切った凛の後ろから「背面踵蹴弾」を決めて見せたのです。
これで4対4、泣いても笑っても次がラストプレーとなります。
プレーを読み切ってくる凛を逆に信頼してこその潔のワンプレー、本当にお見事でした。
僕はサッカーに詳しくないのですべてのチャンスがゴールに繋がるように見えるのですが、逆にそれが予想外の連続でサッカー経験者の方よりもこの作品を楽しめているような気がしています(笑)
4thステージ決着!果たして勝ったのは凛か潔か!?
凛のフリーキックから始まったラストプレーは、自分が何をしたいのかがわからなくなりプレーに迷いが生じてきた蜂楽から千切がボールを奪ったことで、潔たちは攻撃に転じることができました。
しかしその見事な連携からのカウンターも凛の“らしくない”泥臭いディフェンスによって止められてしまい、ボールは再び蜂楽の元へと渡ります。
これまで自分の中の“かいぶつ”の声に従ってプレーをしてきた蜂楽。
- ただ彼はこれまで潔と凛と共にプレーをしてきた中で自分が“かいぶつ”に固執してしまっていることに気付き、“かいぶつ”と決別をする覚悟でその声を無視し1人でゴールへと突っ込んでいきます。
そこからの彼は潔、千切、馬狼を三連股抜きで抜き去り、3人に囲まれても自在なボールさばきで突破し、そのままシュートを打つまで誰にも止めることができませんでした。
しかしそんな彼を「1人でここまでくる」と“信じた”潔がそのシュートを阻止します。
そしてそのボールは無情にも凛の元へと飛んでいき、彼のシュートによってこの4thステージは潔達の負けで決着となりました。
この第10巻は、潔を「ブッ潰したい人間」と認定した凛が彼をチームに引き抜いておしまいとなります。
まとめ
この記事では見どころを3つ紹介しましたが、正直この巻はワンプレーワンプレー全てが見どころで、各見出しでどこを切り取ってどうまとめるか非常に悩みました。
特に蜂楽の葛藤はこの巻全体を通して少しずつ描かれた後での最後の暴走だったので、まさに覚醒と呼ぶにふさわしいプレーは感動すら覚えましたね。
この試合は作品史上もっとも読み応えのあるゲームだったと思います。
さて、続く次巻では凛・蟻生・時光・蜂楽のチームに潔が加わった5人で三次選考へと進んで行くという、またさらに熱い展開が繰り広げられるようです。
次巻予告には「世界選抜戦」という文字があり、5人の海外プレイヤーの姿が描かれていました。
はたして、厳しい選考を乗り越えてきた彼らは世界を相手に一体どんなプレーを見せてくれるのでしょうか?
未知なる相手との試合に期待が高まります。
追記:『ブルーロック』11巻の感想記事
以下の記事に『ブルーロック』第11巻の見どころをまとめています。
合わせてご覧ください。
[ネタバレ注意]『ブルーロック』第11巻|潔与一は新たなチームメイトと世界選抜に挑む!
以上、『ブルーロック』第10巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。
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