[ネタバレ注意]『動物人間』第2巻|仔羊の姿の動物人間に生まれ変わった少女・チカを巡る物語が幕を開ける

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今回は、人間の気持ち悪さと動物人間の恐ろしさを通して、この2種族が共存する世界の闇が描かれる『動物人間』の第2巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)

その表紙がこちら。

描かれているのは、子羊の「チカ」です。

実は彼女、第1巻で動物人間が運営する人間農場に迷い込んだ女の子の生まれ変わりなんですよね。

そしてこの第2巻からは、“特別な力”を持つ彼女を中心とした新たなストーリーが始まります。

人間が動物を、動物人間が人間を食べるだけではない、「動物人間」という存在そのものの謎に迫るようなストーリーだったので、この先の展開への期待が大きく膨らむ1冊となっていましたよ。

 

〜追記〜
第2巻以降の最新記事一覧はこちら↓
『動物人間』の記事一覧

 

今回の記事では、そんな『動物人間』の第2巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

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『動物人間』1巻の振り返り

前巻の内容を振り返りたい方は、以下の記事に『動物人間』第1巻の見どころをまとめているので、こちらから先にご覧ください。

 

『動物人間』2巻(6話〜10話)の見どころ&感想[ネタバレ]

それでは、さっそく『動物人間』第2巻の内容に入っていきましょう。

“動物人間肉”専門店で提供された悪趣味すぎるフルコースとは?

この第2巻は、「アン・パシェッタ」という動物人間肉を扱うレストランで、動物人間のフルコースが振る舞われるシーンから幕を開けます。

期待に胸を膨らませた金持ちそうな客人たちの前に出されたのは、それぞれの部位の肉を最適に調理した、羊の頭を持つ若い動物人間の姿造りでした。

この程度なら「まぁこの世界ではこういう料理も一般的なのかな」と思っていたのですが、悪趣味なのはここからです。

フルコースには頭もついていたのですが、料理長がベルを鳴らすと、なんとその頭だけの羊が目を覚ましたのです。

どうやら料理長は食材との対話をそのままの意味で実現するために、切り落とした頭に輸血を行い、人工心臓をつなぐことで延命処置を施していたみたいですね。

目を覚ました状態で自分の体を使った料理の説明をされ、目の前で食べられている羊の動物人間の困惑した表情は、正直見ていられなかったです…。

しかし客人たちにはそんな感情は一切なかったようで、目に涙を浮かべて「殺して」と言う動物人間を見ても、表情を一切変えずに食べ進めていました。

そして最終的にシェフは人工心臓にコニャックを流し込んで頭にアルコールを循環させた後、ベロを切り落とし、そこから流れ出た血を食後酒として提供していました。

いくら世界が違うとはいえ、これと同じことを豚や牛で提供されたらとてもじゃないですが食欲なんて消え失せると思いますね…。

そんな常軌を逸した料理で成功を収めた料理長に、新たな試練が訪れることになります。

 

人間の料理長が人間の肉を使った料理を動物人間に振る舞う…

上記の食事会の後、料理長のもとに動物人間の大臣が訪れます。

そんな大臣が伝えた用件は、「天然モノの人間を使った料理を出して欲しい」というものでした。

最初は彼も「動物人間肉しか取り扱っていないから」と断る姿勢を見せていたのですが、「国家の要人がお抱えシェフを探している」という話を聞いて欲が絡み、その依頼を受けることにします。

そして彼は自分が育ててきた13人のシェフを殺して、VIPの動物人間たちに提供したのです。

13人分の頭や手足がケーキのように盛り付けられた料理を見た時は、心底気持ち悪さを感じましたね…。

料理長が「料理人道ここに極まれり」と自画自賛するほどの出来栄えだった料理は、ほとんどの動物人間に絶賛を受けたのですが、その中の1人にだけ「君のすべてをぶつけて欲しかったんだ」と不満そうな顔をされてしまいます。

そんな彼がベルを鳴らすと、そこには大臣に連れられた料理長の息子が姿を現しました。

不満げな動物人間が言う「君のすべて」とは、彼の息子も含めたすべてのことだったのです。

その後、食に飢えた動物人間たちによって、息子は料理長の目の前で食い散らかされてしまいました。

このエピソードの最後に動物人間が言っていたのですが、少なくとも動物人間界のトップたちは、人間を所詮ただの肉だと思っているようですね。

確かに人間と同じ知能を持って動物の性質まで兼ね備えているとなると、動物人間の方が人間の上位種だとも考えられます。

今後、こんな不安定なバランスで成り立っていた社会が、ここからどう崩れていくのでしょうか?

 

間から生まれ変わった子羊・チカの物語が始まる

第2巻の中盤からは、表紙のチカがメインのエピソードが始まります。

前巻の最後に、人間から生まれ変わった直後に農場が襲撃されて、人間が管理する動物人間肉の養殖場へと連れてこられたチカ。

そこでとあるトラブルによって彼女は屠殺されることになり首を切り落とされたのですが、その次のシーンでは、普通に目を覚まして歩き出す彼女の姿が描かれていました。

なんと彼女は頭を切り落とされても肉体を再生できる、「再生体」と呼ばれる特別な動物人間だったのです。

そしてその後、養殖場から逃げ出した彼女は山で人間の子供と暮らす牛の動物人間に見つかり、一緒に暮らすことになりました。

ただ彼には理性を失った動物人間の妻がおり、安易に彼女に近づいたチカは、彼女に丸ごと食われてしまったのです。

しかしこの後、「再生体」という特別な動物人間の凄さと恐ろしさを痛感することになる展開が描かれていきます。

はたしてチカは一体どうなってしまったのか、想像の斜め上をいくこの第2巻の後半はぜひ絵と一緒にご自身で読んでみてください。

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まとめ

前半で描かれたような、ただただ人間と動物人間の倫理観を超えた食事シーンが続いていくのかと思っていたのですが、後半からは一気にストーリー性のある展開に入っていきましたね。

正直なところ、今回登場した2つの料理は結構自分でもギリギリのラインだったので、これが続くとしんどいなぁと思っていたのですが、そうならなくて安心しました。

やっぱりただグロいだけじゃなくて、自分が日常的に行っている食事という要素に絡めてこられると、一気にそのグロ要素がリアルに侵食してくる気がするんですよね。

もちろんその要素もこの漫画の魅力の1つだと思うので今後も描かれていくとは思いますが、今はとりあえずチカがこの先どうなっていくのか気になりますね。

肉が再生するという動物人間肉の不足問題を1匹で解決してしまうような特性を持った彼女が、今後どう扱われていくのかが気になります。

 

追記:『動物人間』3巻(11話〜114話)の感想記事

以下の記事に、続く11話以降が収録された『動物人間』第3巻の見どころをまとめています。

合わせてご覧ください。

 

以上、『動物人間』第2巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。