[ネタバレ注意]『誰そ彼、陽炎。』最新第1巻|中川海二先生が送る、存在の消えた子を巡る青春サスペンス開幕!

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今回は、「ROUTE END」や「DYS CASCADE」などの名作を生み出してきた中川海二先生が送る青春サスペンスマンガ、『誰そ彼、陽炎。』第1巻の見どころ&感想記事です。
(※ネタバレを含みます。)

その表紙がこちら。

マスクに手をかけ、こちらをじっと見つめているのは、このマンガの主人公である有坂唯人です。

その彼に重なるようにたくさんの文字が書かれていますが、どうやらこれは戸籍謄本のようですね。

『存在の消えた子を巡る青春サスペンス』と銘打たれた今作、戸籍までしっかり関わってくるとなると、本格的なサスペンスマンガの予感がしますね。

ただでさえ作者は、特殊清掃屋を舞台に描いた『ROUTE END』や、12Lもの血液と1本の腕が入ったバケツから始まる『DYS CASCADE』など、本格サスペンスマンガを描いてきた中川海二先生なので期待が高まりますね。

『DYS CASCADE』はこのブログでも前巻紹介しているので、まだ読んだことがない方はぜひこちらもチェックして見てください。

『DYS CASCADE』の記事一覧

 

今回の記事では、そんな『誰そ彼、陽炎。』の第1巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。

ネタバレを含みます。ご注意ください。

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『誰そ彼、陽炎。』のあらすじ

以下に『誰そ彼、陽炎。』のあらすじを載せておきます。

高校に進学した有坂唯人は、クラス名簿にかつて自分をいじめていた少女の名前を見つけ衝撃を受ける。
しかしそこで見た彼女は、全く見覚えのない他の誰かだった…!?
名手・中川海二が放つ、「存在の消えた子」を巡る、青春サスペンス始動。

引用:誰そ彼、陽炎。|くらげバンチ

 

『誰そ彼、陽炎。』1巻(1話〜9話)の見どころ&感想[ネタバレ]

それでは、さっそく『誰そ彼、陽炎。』第1巻の内容に入っていきましょう。

かつて自分をイジメていた女と同姓同名の女子は本人?別人?

あらすじにもある通り、主人公の有坂唯人は小学生の頃、曽我美千那そがみちなという女子生徒をリーダーとする女子グループからイジメを受けていました。

この物語では、そんな過去を抱えた唯人が15歳になり、高校に入学するシーンから幕を開けます。

気持ちを新たに家を出て、新しい学生生活を送る高校に到着した唯人。

ただその気持ちも、掲示されたクラス分け表の同じクラスに「曽我美千那」の名前を見つけてしまったことで、長くは続きませんでした。

そこからの彼は、蘇ってきた過去の苦痛に悩まされ、ろくに彼女の顔も見れないまま1週間が経過してしまいます。

しかしその後、偶然見た彼女の顔は、小学校の頃の面影が何一つ残っていない全くの別人のようだったのです。

そのことが分かったのと、向こうから何も知らない様子で話しかけてきたのをきっかけに、唯人は彼女のことを同姓同名の別人だと思い込んで一気に仲良くなっていきました。

不穏な空気を感じたものの、ひとまずは平和は雰囲気で物語が進んでいきそうで安心しましたね。

ですがその分、ここからどうサスペンス要素が絡んでくるのか不安が募っていきます…。

 

謎に包まれた曽我美千那の正体が少しずつ明かされていく…

小学生の頃に唯人をイジメていた曽我美千那とは別人(?)の、高校で出会った曽我美千那。

彼女はただ謎の存在として登場しているわけではなく、彼女は彼女で何か事情を抱えている様子が描かれていました。

以下に、第1巻時点で明らかになっている情報をまとめました。

  • 母親はコロナで亡くなっており、その恐怖からマスクを着け続けている。
  • 父親はヤクザであり、今は母親ではない「ユウさん」という女性と生活を共にしている。
  • 「曽我美千那」は役所を騙して戸籍ごと作られた偽名であり、元の名前は「喜島春奈」という名前だった。
  • 小学校から経歴が差し替えられており、出身小学校も唯人と同じになっている。

などなど、彼女も何か事情があって「曽我美千那」にさせられているみたいなんですよね…。

そしてある日の昼休み、彼女の履歴書を見せてもらった時に、出身小学校が同じだということを知った唯人。

それをきっかけに彼は、再び浮上してきた彼女が自分をイジメたあの「曽我美千那」と同一人物である可能性に、頭を悩まされることになってしまいます。

 

唯人が曽我美千那に、自分をイジメた過去について聞いてみると…

高校で出会った「曽我美千那」が、同姓同名の別人なのか、それとも自分をイジメた後に改心したのか、そのモヤモヤが一向に晴れない唯人。

そこで彼は、彼女に直接「小学校時代のこと」と「自分のことを覚えているか」を聞いてみる決心をします。

その後、唯人はさっそく放課後に彼女を呼び出したのですが、ここで「2人きりで話したいことがある」と伝えたことで、彼女に告白だと思われてしまったのは少し面白かったですね。

そして放課後になり、神妙な面持ちの唯人の元に、どうやって告白を断ろうかと考えている曽我さんがやってきました。

話始めはそれこそすれ違いコントのようになっていたのですが、出身小学校の話になったタイミングで空気感が変わり始めます。

はたして何かしらの事情を抱えて「曽我美千那」と名乗っている彼女は、唯人の質問にどう答えるのでしょうか?

今後の展開に大きく関わってくることになるこのシーンの2人の会話は、ぜひ絵と一緒にご自身で読んでみてください。

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まとめ

サスペンスマンガの導入としては、これといった大事件が起きるわけでもなく、含みのあるシーンがいくつも散りばめられていくような第1巻となっていました。

ただ、決して間延びしていたわけではなく、不穏な空気感を徐々に強めて先の展開が気になるような構成で描かれていたのは、さすが中川海二先生の手腕だと感じましたね。

ちなみに上記では割愛しましたが、唯人と曽我さんがお弁当対決をしたりと、しっかり青春っぽい日常パートも描かれていましたよ。

しかし、盗撮でお金を稼いでいる同級生がいたりと、2人以外のところにも悪意があり、それが今後の展開にどう影響してくるのかが気になります。

はたして、曽我さんの目的はいったい何で、本物の曽我美千那は今どこにいるのでしょうか?

次巻以降の展開からも目が離せません。

 

『誰そ彼、陽炎。』2巻(10話〜)の発売日はいつ?

続く10話以降が収録された『誰そ彼、陽炎。』第2巻は、2026年の秋頃に発売予定のようです。

今から続きが待ち遠しいですね。

 

以上、『誰そ彼、陽炎。』第1巻の見どころ&感想記事でした。
ありがとうございました。