「好かれる」と「ナメられる」は紙一重?|塾講師がハマりがちな罠に注意!
前回の記事で講師が生徒に好かれる秘訣を書きました。
生徒とある程度親しくなることは個別指導講師にとっては授業もやりやすくなりますし、一種のやりがいも感じることができます。懐いてくれる生徒は可愛いものです。
ただ1つ注意してもらいたいのが、「好かれる」と「ナメられる」は違うということです。これを履き違えると生徒は言うことを聞いてくれず、挙げ句の果てにはバカにされることだってあります。
“生徒と親しくなる”とは“生徒と友達になる”ことではありません。
そこで今回の記事では、どこからが「ナメられている」のか、またナメられないためにはどうすればいいのか、その秘訣も合わせてお伝えします。
もくじ
講師を「ナメてる」生徒とは
注意しても言うことを聞かない
注意しても言うことを聞かない、もしくは笑って流してくる生徒は、先生に怒られても怖くないと思っています。
これは普段優しいと言われている講師に多い悩みですね。生徒は本気で怒られることはないと思い込んでいるんです。
宿題をしてこない
これも上と同様です。生徒は宿題をしてこなくてもどうせ許されると思っています。
このような生徒に「じゃあ今回の宿題は次回まとめて見せてね」と言っても宿題はどんどん溜まっていく一方です。
問題を自分で解き進めようとしない
問題を自分で考えたり解いたりするのがめんどくさいので、「わからない」「できない」と言って答えを教えてもらおうとする生徒もいます。
どうせ教えてもらえると甘えているんですね。
「〇〇先生」と呼ばずに呼び捨てにしてくる
完全に講師を友達と思い込んでいます。この辺で注意して置かないと友達にする馴れ合いのようなことまでしてくるようになり、最悪授業などに支障が出ます。
また変なあだ名をつけられることもありますね。広まると収集がつかなくなったりしますよ。
ペンなどの私物を勝手に取ってくる
友達の筆箱をあさる感覚で講師の私物を取ってくる生徒もいます。ひどい場合にはそのまま教室を“鬼ごっこ”する羽目になりますよ。
万が一壊されたりしてもお互い気まずいですしね。
生徒に「ナメられない」ために
怒るときは怒る
これが一番です。怒るときは怒りましょう。
特に普段は優しくてニコニコしている先生がたまに真顔で注意すると効果バツグンです。ただ、いつも怒っていると“ただの怖い先生”になってしまうので、ここぞと言うときだけにしましょう。
“普段は優しいけど怒らせるとマズい先生”になるのが理想的ですね。
授業内容+αの内容を教える
要はナメられないぐらいスゴイと生徒に思わせればいいのです。
生徒も、ただ問題を解かせて答えを見て丸付けをするだけの先生のことを尊敬したりはしません。
そこで「教科書には乗ってないけど…」や「答えよりこっちの方が解きやすいよ」などと教科書や問題集を超える知識を披露すれば自然と「さすが先生だなぁ」と思ってもらえます。
常に堂々としている
ずっとおどおどあたふたしていると生徒にとっていじりやすい先生になっています。
どんな時も落ち着いて堂々としていれば生徒にとっては講師としての風格があるようにも見えますよ。
まとめ
生徒を可愛いと思うあまり怒ることができない、という気持ちはとてもよくわかります。
だからといって甘やかすのは生徒のためにもなりません。
きちんと“先生”と“生徒”という関係を崩すことなく、いい関係を築いていってくださいね。