[ネタバレ注意]『死役所』最新第12巻|様々な死を描く無料マンガアプリで話題のマンガ
今回は、無料マンガアプリや広告で一躍そのタイトルが知られるようになった『死役所』、その第12巻の見どころ&感想記事です。
その表紙がこちら。
シ村さんの前には、この巻で生活保護受給者として登場する比護さんが描かれています。
この彼女のエピソード、“生活保護”についてなかなか考えさせられるものでした。
この第12巻の帯には、こんな文章も書かれています。
生活保護を批判する前に。生存権を切り捨てる前に。
引用:死役所 コミックス第12巻 帯
死役所に訪れる人たちは、良くも悪くもみんなそれぞれの物語を持っているので、毎回“何か”を考えさせてくれますね。
今回の記事では、そんな『死役所』第12巻の見どころを、感想も含めてまとめてみました。
ネタバレを含みます。ご注意ください。
もくじ
『死役所』のあらすじ
このブログで『死役所』を紹介するのは初めてなので、以下にあらすじを載せておきます。
此岸と彼岸の境界に存在する、死役所。
ここには、自殺、他殺、病死、事故死……すべての死者が訪れる。
罪無き者は、天国へ。罪深き者は、地獄へ。あるいは――。
魂抉る、死者との対話。
上記リンクから冒頭3話まで試し読みができます。
またこの『市役所』、いろんな無料マンガアプリでも連載されていますね。
気になる方はぜひ読んでみてください。
ちなみに僕は「マンガZERO」で読んでました。
では、さっそく第12巻の内容の方に入っていきましょう。
『死役所』12巻の見どころ&感想
生活保護受給者の苦しみ
このエピソードの主役は、表紙にも描かれていた比護さんです。
彼女は気管支の病気のせいで再就職に悩まされていました。
“生活保護を受ける”というのは年金暮らしの父親からの提案でしたが、最初は彼女は「そんなの社会の底辺じゃん」と真っ向から反対します。
そして実際に生活保護を受けるようになってからも、言われもしてない受給者に対する世間からの声を勝手に想像し、どんどん追い詰められていきます。
そして精神的な疲れから湯船に浸かったまま眠ってしまった彼女は、そのまま溺死してしまいました。
その後の死役所でも、いくら「生活保護を受けることは恥ずかしくない」と言われてもそれを否定し続ける比護さん。
「生活保護=楽」なんて考えは一切持たないようにしたいですね。
ハヤシさんと喋れない幼児
第12巻2つ目のエピソードでは、まだ言葉も喋れない幼い子ども・潤くんが死役所にやってきました。
どうやら鳴き声がうるさいと言う理由で父親から顔にクッションを押し当てられ、そのまま窒息死してしまったようです。
そしてやたらと潤くんを気にかけるハヤシさん。
「裏切られて赤ちゃんを含む複数人を殺した」という罪で死刑になりこの死役所にやってきた彼ですが、彼は彼なりに自分の罪と向き合っているようですね。
最後にはハヤシさんと潤くんが手を繋ぐ様子も描かれ、なんだかほっこりするエピソードでした。
冤罪被害者とシ村さんの過去
この巻の最後には、爆弾殺人の冤罪を着せられて無期懲役の判決を言い渡された金子さんが登場します。
少年時代の普段の素行が悪かったせいで警察に勝手に犯人だと決めつけられた彼でしたが、拷問のような取り調べにも屈さず容疑を否認し続けます。
しかし自分が罪を認めなければ今度は親しい兄がひどい取り調べを受けると言うことを知り、ついに容疑を認めてしまいました。
その結果が拘置所に9年、刑務所に19年。
あまりにも長い月日を冤罪によって奪われてしまったのです。
それを知ったシ村さんは「長い間苦しんでこられましたね お気持ち大変よくわかります」と悲しげな表情を浮かべます。
その表情をみて彼も冤罪によって苦しんだ被害者の1人だと言うことを察した金子さんは、シ村さんに冤罪のことを話してくれと頼みます。
そして志村さんはそれに応え、「昔話でもしましょうか…」と語り出したところで、この第12巻はおしまいです。
まとめ
この第12巻は社会風刺的な内容が多かったように感じましたね。
このエピソードの感じ方は人それぞれ違うとは思いますが、これらについてもう一度考える“きっかけ”というものを与えてくれた気がします。
そして次巻、ずっと語られてこなかったシ村さんの死の真相がようやく明らかになりそうですね。
次巻予告には公務員であるシ村さんと、芸術家の女性が描かれていました。
にこやかに会話する2人。
いったい彼の過去に何があったのでしょうか。
続きが楽しみです。
『死役所』13巻の発売日は?
『死役所』第13巻は2019年春ごろに発売予定だそうです。
詳細が分かり次第、このブログでもお伝えいたしますね。
では、ありがとうございました。
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